2002年度

Journal of Environmental Radioactivity


300793
Estimation of 14CO2 flux at soil-atmosphere interface and distribution of 14C in forest ecosystem
小嵐淳* ; 天野光 ; 安藤麻里子 ; 飯田孝夫* ; 森泉純*
Journal of Environmental Radioactivity 60(3), p.249-261(2002) ; (JAERI-J 19271)

 陸域環境において主な炭素リザーバーである土壌と大気の間での14Cの動的挙動を解明するために,地表面14CO2フラックスを実環境で定量することのできる手法を開発した.この手法によって最小限の環境攪乱で14CO放射能を測定するために必要なCO2を集めることができ,森林土壌からの14CO2フラックスを2.33×10-5Bq.m-2.s-1と見積もった.さらに森林生態系における14Cの移行挙動を議論するために,周辺の植物や空気CO2中の14C比放射能測定も行った.松葉中の比放射能は大気中とほぼ等しく平衡に達していた.土壌空地中CO2の比放射能は極めて高く,地表面近傍大気中で比放射能は濃度勾配を持って分布していることが明らかになった.地表環境では核実験起因の14Cを含む土壌有機物の分解によって,高い14C比放射能をもつCO2が生成されていることがわかった.


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