2002年度

Proceedings of International Congress on Advanced Nuclear Power Plants (ICAPP) (CD-ROM)


300913
Core and system design of Reduced-Moderation Water Reactor with passive safety features
岩村公道 ; 大久保努 ; 与能本泰介 ; 竹田練三* ; 守屋公三明* ; 菅野実*
Proceedings of International Congress on Advanced Nuclear Power Plants (ICAPP) (CD-ROM), 8p.(2002) ; (JAERI-J 19379)

 日本における持続的なエネルギー供給を確保するため,低減速スペクトル炉(RMWR) に関する研究開発を進めている.RMWRは,成熟した軽水炉技術に基づいて,高燃焼度,長期サイクル,プルトニウムの多重リサイクル,ウラン資源の有効利用等の有用な特性を実現可能である.中性子の減速を抑えて転換比を向上させるために,稠密に配列されたMOX燃料棒の集合体が用いられる.燃焼度60GWd/tでサイクル長24ヶ月の自然循環冷却の330MWe小型RMWR炉心の概念設計が完了した.本炉心設計では,1.01の増殖比と負のボイド反応度係数が同時に達成されている.プラントシステムの設計では,経済性を向上させるために受動的安全機能が採用されている.現時点では,能動的及び受動的機器を組み合わせたハイブリッド型と完全受動安全型を候補として検討している.既に前者に関しては,原子炉機器のコストを下げるとの評価が得られている.


301006
Critical heat flux experiment for Reduced-Moderation Water Reactor (RMWR)
呉田昌俊 ; 秋本肇 ; 山本一彦* ; 岡田祐之*
Proceedings of International Congress on Advanced Nuclear Power Plants (ICAPP) (CD-ROM), 7p.(2002) ; (JAERI-J 19452)

 低減速スペクトル炉の炉心は,三角格子状の稠密な燃料棒配列であり,BWR型炉は高ボイド率条件で運転する特徴を有する.このため冷却限界の評価,すなわち熱的成立性の検証が重要な課題であった.そこで,BWR型低減速炉スペクトル炉の除熱限界を評価する目的で限界熱流束実験を実施した.本報では,質量速度等パラメータが限界出力に及ぼす影響と,熱設計に用いてきた限界出力計算式の評価結果に関して報告する.本限界熱流束実験により,燃料棒間ギャップが1.0mmである稠密炉心における質量速度,入口水温,出口圧力,そして径方向熱流束比の限界クオリティに及ぼす影響が明らかとなった.また,熱設計に用いてきた限界出力計算式(Arai式)が保守的に評価し,炉心熱設計が妥当であることを検証した.


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