2002年度

第39回日本伝熱シンポジウム講演論文集(CD-ROM)


301098
定圧下における蒸気の直接接触凝縮に関する実験と解析
高瀬和之 ; 小瀬裕男* ; 吉田啓之 ; 功刀資彰*
第39回日本伝熱シンポジウム講演論文集(CD-ROM), 2p.(2002) ; (JAERI-J 19535)

 核融合炉真空容器内冷却材侵入事象時に水の沸騰蒸発によって発生する蒸気は,圧力抑制システムの構成要素であるサプレッションタンクに侵入し,タンク内部に停滞する水(初期約3kPa,25℃)と接触して凝縮する.これによって系統内の温度が低下し,圧力上昇が抑制される.したがって,圧力抑制システムの設計ではサプレッションタンクにおける凝縮効率の最適化が問題になる.本研究は,従来は実験に頼っていた凝縮効率の最適化に関して,数値解析による最適設計の可能性について検討したものである.解析では水−蒸気間の相変化挙動を,計算セルごとの液相率の変化に応じて潜熱相当分の熱量を加減することによってモデル化した.ダクト及び多孔管を用いた蒸気凝縮モデル実験で得た水槽内の気泡の流動分布の傾向を,本研究で提案した凝縮モデルを使って良く模擬できることがわかった.今後は,より定量的な評価を行う考えである.


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