2002年度

Microbiology


301235
Disruption analysis of DR1420 and/or DR1758 in the extremely radioresistant bacterium Deinococcus radiodurans
西田洋巳* ; 鳴海一成
Microbiology 148(9), p.2911-2914(2002) ; (JAERI-J 19649)

 放射線抵抗性細菌デイノコッカス・ラジオデュランスは,アミノアジピン酸経路とジアミノピメリン酸経路の2つのリジン生合成経路に働く遺伝子を持っている.現在知られている限り,これら2つの経路を同時に持っている細菌は見つかっていない.ラジオデュランスにおいてこれらの経路が機能しているかどうかを調べるために,遺伝子破壊解析を行った.DR1420はアミノアジピン酸経路に必須なlysZの相同遺伝子であり,DR1758はジアミノピメリン酸経路に必須なlysAの相同遺伝子である.DR1420破壊株,DR1758破壊株,DR1420DR1758の二重破壊株は全て,野生株と同様にリジンを含まない最少培地で増殖することができた.この結果は,ラジオデュランスが特殊な方法でリジン生合成を行っていることを示している.


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