2002年度

Physics and Chemistry of Minerals


301248
In situ X-ray observations of the decomposition of brucite and the graphite-diamond conversion in aqueous fluid at high pressure and temperature
岡田卓* ; 内海渉 ; 金子洋* ; 山片正明* ; 下村理
Physics and Chemistry of Minerals 29(7), p.439-445(2002) ; (JAERI-J 19662)

 本研究では,マントル流体相候補物質を触媒として用いたダイヤモンド生成過程の高温高圧その場直接観察実験技術をはじめて確立した.ブルーサイト(Mg(OH)2)と黒鉛を出発物質として,その場放射光X線回折実験を行った.3.6GPa・1050℃においてブルーサイトはペリクレース(MgO)とH2Oに分解したが,6.2GPa・1150℃においてはブルーサイト分解後にペリクレースは生成されなかった.これはH2O中のMgO成分溶解量が圧力増加とともに増大していることを示す.H2O流体相中での黒鉛−ダイヤモンド変換は,7.7GPa・1835℃において観察された.さらに,この変換過程のX線回折プロファイル時間依存データが得られた.


[ page top ]
JAEA > JAEA図書館 > JOPSS > 学会誌等掲載論文[バックナンバー] >  累積情報(2002年度) > 当ページ
Copyright(C), Japan Atomic Energy Agency (JAEA)