2002年度

画像ラボ


301253
NEXT研究における大規模可視化
鈴木喜雄
画像ラボ 2002(11), p.26-29(2002) ; (JAERI-J 19667)

 太陽のエネルギー源は,その内部で起こっている核融合反応である.核融合反応は,膨大なエネルギーを生み出すことや,地上において必要な燃料などの資源が豊富で偏在しないこと,また,環境への影響が少ないことなどから,21世紀以降の新しいエネルギー源として期待されている.日本原子力研究所では,核融合反応を地上で起こし電気エネルギーを取り出すことを目指して,世界最大規模のトカマク型核融合実験装置JT-60の実験運転を中心とした研究が推進されている.また,理論的側面からは,スーパーコンピュータを用いたトカマク数値実験(NEXT = Numerical EXperiment of Tokamak)研究が行われている.本稿では,特にNEXT研究で行われている数値シミュレーションで観測される複雑な物理現象に対して,その理解促進のために利用されている可視化システムやバーチャルリアリティ(VR)システムについて,利用事例を紹介しながら記述する.


[ page top ]
JAEA > JAEA図書館 > JOPSS > 学会誌等掲載論文[バックナンバー] >  累積情報(2002年度) > 当ページ
Copyright(C), Japan Atomic Energy Agency (JAEA)