2002年度

Proceedings of 6th International Conference on Complex Systems (CS02)


301278
Diversity of complex systems produced by a class of cellular automata
鈴土知明
Proceedings of 6th International Conference on Complex Systems (CS02), p.77-81(2002) ; (JAERI-J 19692)

 第4世代炉などの革新的な原子炉において安全性に飛躍的な向上が求められているが,これまでの事故の経験から,自動運転が運転作業全体に占める割合いを大きくしヒューマンエラーの可能性を排除していくことが肝要である.このためには計測制御系が人間と同等以上に知的な活動をしていく必要がある.一方,複雑系研究はさまざまな要素が結合されることによって要素の和以上の性質が得られるシステムの研究である.よって,複雑系の理論を応用し,これまで独立に機能してきたさまざまな計測制御系をネットワーク結合させれば,その性能を強化することが可能であると期待できる.複雑系の知能化はその自己組織化によって達成されるが,自己組織化のパターンの多様性が大きいほど高度な知能化が可能である.本研究では,よって,自己組織化のパターンが多様化するメカニズムを明らかにするために,多様性の典型的な例である生態系の簡便なモデルをセルオートマトンを用いて作成しその性質を議論する.


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