2002年度

プロテオミクスの最新技術


310183
ゲノム配列にもとづくタンパク質機能予測
由良敬
プロテオミクスの最新技術, p.93-101(2002) ; (JAERI-J 19827)

 ゲノム配列の決定は生物学に大きな影響をもたらす.ゲノム配列とはそのゲノムをもつ生物種の設計図であり,ゲノム配列を解読することで,その生物がどのようにして構成されているのかが理解できるからである.1995年にHaemophilus influenzaeの全ゲノムがはじめて決定された時点で,生物学者が直面した問題は,ゲノム配列がわかっても,残念ながらその中に何が書かれているのかがわからないということであった.それまでの遺伝学及び生化学の知見では,理解できない情報が厖大に存在する.これらの情報を従来と同じ遺伝学及び生化学の手法のみで解析していくのは不可能に近い.そこで脚光を浴びるようになったのが生命情報学である.本章では生命情報学の現状と未来を解説する.


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