2002年度

Recent Advances in Computational Science & Engineering


310293
TME: A Distributed resource handling tool
今村俊幸 ; 長谷川幸弘* ; 山岸信寛* ; 武宮博*
Recent Advances in Computational Science & Engineering, p.789-792(2002) ; (JAERI-J 19923)

 TME(Task Mapping Editor)は分散する計算機上の資源制御と,分散アプリケーションの設計を支援するために開発された.TMEはJFCを基盤としたGUIツールであり過般性に富んだシステムである.利用者はPC上にインストールされたブラウザーから分散アプリケーションの設計ならびに実行が可能である.TMEのGUI上では,AVSのネットワークモニターに代表されるようなドローソフトと同様の感覚で分散アプリケーションのワークフローを設計する.全ての資源はアイコンとして表現され,その依存関係が矢印によって表現されるため,結果的にアプリケーションの設計図が直感的に理解しやすくなる.TMEは設計のほかに,デザインされたアプリケーションの実行も同時に支援する.実行の過程も設計時と同じワークフローによってリアルタイムにその状態が表示されるため,デバック,ボトルネックの検出などに利用できる.なおTMEは可視化コンポーネントのようなユーザー定義のアプレットを内部に取り込む仕組みを有するため,利用者は自由にその環境を再構成することができる.このため利用者に柔軟性及び拡張性を提供するツールといえる.本論文では,著者らはTMEの基本の概念そして設計を示すとともに,globus toolkitとTMEの比較ならびに相互運用の可能性について述べる.さらに,TMEの適用例として3例のユーザーアプリケーションを紹介する.


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