2003年度

保健物理


320223
放射線防護分野で用いられる放射性核種の崩壊・放射線データ
遠藤章
保健物理 38(4), p.308-317(2003) ; (JAERI-J 20746)

 放射性核種によって人体が受ける被ばく線量を計算するためには,その核種の半減期,放出される放射線のエネルギーや放出率のデータが必要である.これらのデータとして,国際放射線防護委員会(ICRP)が編集した崩壊データ集ICRP Publication 38(ICRP38)が使われている.ICRP38は,1983年の公刊以来,ICRPが提供する一連の線量換算係数の計算をはじめ,被ばく線量計算や安全評価に幅広く利用されてきた.本解説では,ICRP38に焦点をあて,その編集された経緯,特徴及び利用について解説する.さらに,現在進められているICRP38の改訂について,見直しに至った背景,改訂作業の進捗状況及び今後の展開を紹介する.


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