2003年度

Applied Physics Letters


311012
Strong anti-stokes luminescence from H+-irradiated diamond
Xu, Y.* ; 楢本洋 ; 鳴海一雅 ; 宮下喜好* ; 神谷富裕 ; 酒井卓郎
Applied Physics Letters 83(10), p.1968-1970(2003) ; (JAERI-J 20463)

 超高純度人工ダイヤモンド結晶の断面に,マイクロビーム(H+)を走査して,照射量が大きく異なる直方体状の照射スポットを多数形成した.さらに,圧電駆動型の試料ステージを有する共焦点型顕微ラマン分光器上で,断面からの距離の(深さ)関数として,発光強度を測定して,格子間原子型3H色中心のクラスター量が2-3個のC原子であることと,これを高密度に形成する条件を見いだした.その結果,この3H色中心が,多光子励起ではなく,格子振動と強く相互作用した励起に基づく,アンチストークス発光をもたらすことを,実験的に検証することに成功した.


310821
Stacking-fault-induced intermediate structure in bismuth titanate
米田安宏 ; 水木純一郎 ; 片山良子* ; 八木健一郎* ; 寺内暉* ; 濱崎真一* ; 高重正明*
Applied Physics Letters 83(2), p.275-277(2003) ; (JAERI-J 20314)

 チタン酸ビスマス(Bi4Ti3O12)を急冷してアモルファス化すると,再結晶過程で,Bi4Ti3O12とは異なる中間構造が出現する.この中間構造は二成分からなっており,一つはパイロクロア型のBi2Ti2O7で,もう一つはパイロクロア相の出現によって過剰となったビスマスの積層欠陥によって生じている,本来は安定な構造をとらないBi2WO6-likeな構造であることがわかった.


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