2003年度

Journal of Crystal Growth


310530
Time-resolved X-ray diffraction study on surface structure and morphology during molecular beam epitaxy growth
高橋正光 ; 米田安宏 ; 井上博胤* ; 山本直昌* ; 水木純一郎
Journal of Crystal Growth 251(1-4), p.51-55(2003) ; (JAERI-J 20084)

 MBE成長のさい,二次元成長する系では,一原子層ごとの成長に対応して,RHEED強度振動がおきることが知られている.同様の回折強度振動は,X線でも見られる.一般に,回折強度Iは,表面の原子配列で決まる構造因子Fと,表面粗さ因子mとの積I=Fmで表される.従来は,回折強度Iの測定から,主に表面粗さmに着目した議論がなされていた.これに対し本研究では,散漫散乱強度の測定から,Fとmを分離した解析が可能であることを示す.基板温度435℃でGaAs(001)成長を行なったとき,成長前の表面はc(4×4)構造であるが,成長中は表面のGa濃度が増えるため,2×1構造に変化する.したがって回折強度変化には,表面粗さ以外に,Fの変化に由来する成分も含まれる.本方法により,Fとmの寄与が分離して求められた.


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