2003年度

International Journal of Heat and Mass Transfer


310450
Study on point of net vapor generation by neutron radiography in subcooled boiling flow along narrow rectangular channels with short heated length
呉田昌俊 ; 日引俊* ; 三島嘉一郎* ; 秋本肇
International Journal of Heat and Mass Transfer 46(7), p.1171-1181(2003) ; (JAERI-J 20016)

 ボイド率と沸騰開始点の実験データ及びシステムパラメータの影響評価が,高熱流束限界熱流束予測モデルの検討を進めるうえで必要であった.そこで著者は,中性子ラジオグラフィ高速度撮像法によるボイド率計測技術を開発し,サブクール沸騰流の瞬時ボイド率及び時間平均ボイド率を計測し,ボイド率データベースを蓄積してきた.本研究では,瞬時ボイド率の計測結果から瞬時及び時間平均の沸騰開始点を求め,システムパラメータが沸騰開始点での熱平衡クオリティに及ぼす影響を評価した.評価の結果,システムパラメータの影響が小さいことがわかった.次に,既存の沸騰開始点評価式の短加熱長矩形流路への適用性を検討し,既存の評価式は沸騰開始点での熱平衡クオリティを過小評価することを示した.また,沸騰開始点の評価が限界熱流束モデルによる限界熱流束予測に及ぼす影響を試算し,予測精度が向上することを示した.


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