2003年度

実験力学


310780
熱化学法水素製造プロセス環境下における構造材料腐食層の力学特性評価
二川正敏 ; 久保真治 ; 涌井隆* ; 小貫薫 ; 清水三郎 ; 山口明久*
実験力学 3(2), p.109-114(2003) ; (JAERI-J 20293)

 熱化学法水素製造ISプロセス環境下で構造材料に形成される腐食層の力学特性を評価した.まず,4種類の金属材料(316SS,Ni-Alloy,Ti及びTa)に対して,ISプロセスのヨウ化水素分解環境を想定した条件下で100時間の腐食試験を行った結果,316SSは腐食層を形成し,Tiは粒内に水素脆化が確認されず,良好な耐食性を示すことを確認した.腐食層の評価には,微小押し込み試験法から得た押込み荷重と深さの関係に対して,逆解析を行い,ヤング率,降伏応力,加工硬化係数,加工硬化指数の変化を評価した.これより,Taについては,表層約200ミクロンまでの厚さにおいて延性の低下を示し,最大引張強度の増加及び均一伸びの減少を示すことがわかった.


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