2003年度

Journal of Nuclear Science and Technology, Supplement 2


310603
Neutronics experiment of 6Li-enriched breeding blanket with Li2TiO3/Be/F82H assembly using D-T neutrons
落合謙太郎* ; Klix, A.* ; 堀順一* ; 森本裕一* ; 和田政行* ; 西谷健夫
Journal of Nuclear Science and Technology, Supplement 2, p.1147-1150(2002) ; (JAERI-J 20138)

 核融合DEMO炉の増殖ブランケットの概念設計として熱化ブランケットデザインが挙げられてる.熱化ブランケットではトリチウムの増殖を行うために,リチウム6の濃縮が不可欠となっている.今回FNSではリチウム6同位体を濃縮した増殖材の候補材である濃縮チタン酸リチウム材を用い,ブランケット体系による核融合中性子照射実験を行い,濃縮チタン酸リチウム材で生成される.トリチウム量の精度を検証する実験を行うことで,ブランケットの設計尤度を検証を行った.また併せて,構造材候補であるフェライト鋼(F82H)の放射化実験も同じ体系で行った.実験の結果,トリチウムの生成は計算と10%の範囲内で一致し,設計尤度が10%程度であることを示した.また,フェライト鋼の放射化精度も計算の10%以内であることがわかった.


310543
Fusion power measurement based on 16O(n,p)16N reaction in flowing water
西谷健夫 ; 宇野喜智 ; 金子純一* ; 落合謙太郎* ; 前川藤夫
Journal of Nuclear Science and Technology, Supplement 2, p.1139-1142(2002) ; (JAERI-J 20097)

 FNSで行った実験結果に基づき,流水の放射化を利用したITER用中性子モニターの設計を行った.水配管は径20mmとし,照射端は赤道面のフィラーブランケットモジュール内に真空容器を貫通して挿入する構造とした.γ線測定ステーションは生体遮蔽外のピットに設置し,照射端からの距離は20mとした.この配置に基づき,各種特性をMCNP-4bコードを用いて評価を行った.時間分解能は水配管に沿った放射化反応の分布及び乱流拡散を考慮して,10m/sの流速に対し時間分解能100ms(ITER要求値)以下となった.また放射化量はプラズマの位置にほとんど依存しないことがわかった.γ線測定ステーションにおいて異なる検出効率のγ線検出器を2台用いることによって,100kW-500MWのITERの出力範囲で測定が可能であることを示した.


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