2003年度

X-Ray Mirrors, Crystals, and Multilayers II (Proceedings of SPIE volume 4782)


310419
New type of Monk-Gillieson monochromator capable of covering a 0.7- to 25-nm range
小池雅人 ; 佐野一雄* ; 原田善寿* ; 依田修 ; 石野雅彦 ; Tamura, Keisuke* ; Yamashita, Kojun* ; 森谷直司* ; 笹井浩行* ; 神野正文* ; 波岡武*
X-Ray Mirrors, Crystals, and Multilayers II (Proceedings of SPIE volume 4782), p.300-307(2002) ; (JAERI-J 19997)

 0.7-25nmの広い波長範囲においける軟X線光学素子評価を行うために必要な分光器として,2タイプのMonk-Gillieson型分光器を結合した複合型分光器を開発した.第一の分光器(波長走査範囲; 2.0-25nm)は格子定数が異なる3種類の不等間隔溝を搭載した従来のタイプであり,2つの偏角での使用が可能である.第二の分光器(同; 0.7-2.0nm)は,Surface Normal Rotation(SNR)に基づく走査メカニズムを使用する新しいタイプである.SNRの特長は,回折格子中心の法線の周りの回転運動のみという簡単な走査メカニズムで高回折効率を実現できるところにある.開発した軟X線光学素子評価システムは,立命館大学SRセンターにある超伝導コンパクトストレージリングに設置され,軟X線多層膜,同回折格子等の評価に利用中である.本発表においては複合型Monk-Gillieson型 分光器の光学,機械設計について述べる.さらに,SNRタイプの場合の波長較正法,0.8 nm付近でのアルミニウム薄膜の透過率測定,0.7-2nmでのMgO粉末からの光電子測定などの予備的実験結果について述べる.


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