2003年度

日本原子力学会「施設・環境放射能動態」研究専門委員会報告書


310573
収着分配係数の測定方法について; これまでの経緯と原子力学会における標準化の状況について
武部愼一 ; 藤原啓司* ; 森山裕丈*
日本原子力学会「施設・環境放射能動態」研究専門委員会報告書, p.1-9(2003) ; (JAERI-J 20127)

 収着分配係数(Kd)は測定条件等により大きく影響を受ける特性からデータ間の相互比較が難しく,データの範囲を示すことは可能であるが,その信頼性を評価することは容易ではない.そこで,現在までに得られているデータをもとにバッチ法による測定の基本的な条件について標準的と考えられる条件を検討した.この標準的な測定条件は,最新の知見に基づき,その測定方法の化学的・技術的な合理性について検討したうえで,安定した測定値が得られる推奨条件として標準を規定した.このような標準を作製することにより,データの相互比較が容易になることや,データの信頼性,適用性等の判断が容易になり,より信頼性の高い安全評価に繋がるものと考えられる.ここでは,国内外の研究者等の取り組みや日本原子力学会における標準化の状況等について解説報告する.


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