2003年度

日本マイクログラビティ応用学会誌


310690
結晶評価法の確立と蛋白質宇宙実験
新村信雄* ; 新井栄揮*
日本マイクログラビティ応用学会誌 20(2), p.111-117(2003) ; (JAERI-J 20204)

 生体高分子の結晶品質を評価する方法は,現在まで確立されておらず,また,品質の良し悪しの実体についても全くわかっていない.本研究では,X線・中性子結晶回折によって得られるウィルソンプロットを修正して利用する,新規の評価法を開発した.さらに本論文では,これまでに評価パラメータとして用いられてきたモザイシティ(結晶内のモザイクブロックの乱れを示すパラメータ)に対しても問題点を示す.構造解析を目的とする場合,結晶品質はモザイシティではなく,単位格子内の分子の配向の状態や側鎖の乱れ(静的な乱れや熱振動等)で説明すると無理なく理解できる.


[ page top ]
JAEA > JAEA図書館 > JOPSS > 学会誌等掲載論文[バックナンバー] >  累積情報(2003年度) > 当ページ
Copyright(C), Japan Atomic Energy Agency (JAEA)