2003年度

Central European Journal of Physics


310717
Computational determination of radiation damage effects on DNA structure
Pinak, M.
Central European Journal of Physics 1(1), p.179-190(2003) ; (JAERI-J 20230)

 修復酵素によるDNA損傷の認識過程について調べるために,放射線により生じる数種類のDNA損傷に関して分子動力学シミュレーションを用いた研究を行った.シミュレーションにはプログラムAMBER 5.0を用い,損傷毎に分子力場を変更して数百ピコ秒の計算を行った.全てのケースにおいて,DNA2重らせん構造に重大な変化が観察されたが,この構造変化が修復酵素のDNAへの結合と複合体形成を助けていると考えられる.これに加え,損傷部位における静電エネルギーの変化も観察されており,これも損傷認識に重要な要因であることが明らかになってきている.


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