2003年度

レーザー学会第313回研究会報告


311105
高出力パルスグリーンレーザーの開発
桐山博光 ; 山川考一
レーザー学会第313回研究会報告; 高機能固体レーザーとその応用, p.1-6(2003) ; (JAERI-J 20556)

 極端パルス・超ピーク出力チタンサファイアレーザーの励起を目的として,2種類のグリーンレーザーの開発を行った.1つは高エネルギーのグリーン光の発生を目的として,大出力Nd:ガラスレーザーシステムからの出力光を大型結晶の育成が容易で非線形光学定数の大きいCLBO結晶を用いて波長変換しグリーン光の発生を行った.34-Jの入射レーザーエネルギーに対して25-Jの高いグリーンエネルギーが得られた.370MW/cm2の入射レーザー光強度に対して74%の高い変換効率を得た.2つ目は高繰り返しのグリーン光の発生を目的として,半導体レーザー(LD)励起Nd:YAGレーザーMOPAシステムの開発を行い,その出力光を非線形光学定数の大きいKTP結晶を用いて波長変換しグリーン光の発生を行った.1kHzの高繰り返し動作時において,平均LD励起パワー2.6kWに対し,362Wの増幅器平均出力が得られた.また,222Wの増幅器平均出力に対して132Wの高平均第二高調波出力を60%の高い変換効率で得た.


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