2003年度

ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学シンポジウム(HPCS2004)論文集


320247
強相関電子系における超大規模固有値問題; 地球シミュレータ上でのベクトル並列計算
山田進 ; 町田昌彦 ; 今村俊幸*
ハイパフォーマンスコンピューティングと計算科学シンポジウム(HPCS2004)論文集, p.103-110(2004) ; (JAERI-J 20770)

 強相関電子系の電子状態を求める際に現れる超大規模なハミルトニアン行列の固有値の並列計算法を提案した.このハミルトニアン行列は小さい行列の直積の形で表せるため,本研究ではその構造を利用し,地球シミュレータに代表されるベクトル並列計算機向きのベクトル・並列計算法を提案した.この方法により,これまでメモリの制限で計算することが不可能であった24サイトのd-pモデルに対応する約180億次元のハミルトニアン行列の最小固有値及び固有ベクトルを地球シミュレータの128ノード(1024プロセッサ)を利用し求めることに成功した.


[ page top ]
JAEA > JAEA図書館 > JOPSS > 学会誌等掲載論文[バックナンバー] >  累積情報(2003年度) > 当ページ
Copyright(C), Japan Atomic Energy Agency (JAEA)