2004年度

第24回核物質管理学会日本支部年次大会論文集


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研究炉使用済燃料乾式貯蔵施設(DSF)の概要と運転実績
楠剛 ; 国府田信之 ; 内山順三*
第24回核物質管理学会日本支部年次大会論文集, p.149-156(2003) ; (JAERI-J 20938)

 日本原子力研究所では,最長で約20年間,炉心及び使用済燃料貯槽で湿式環境下にあった研究炉JRR-3の金属天然ウラン使用済燃料を安全に長期間保管するために,昭和57年3月に乾式の使用済燃料貯蔵施設(DSF)を建設した.貯蔵施設は,貯蔵設備,循環系設備,同機器室及び監視室から構成される.貯蔵設備は,コンクリート遮蔽体と100個の保管孔で構成され,1つの保管孔に使用済燃料を密封した1個のステンレス鋼製容器を貯蔵している.循環系設備は,保管孔と直結された給・排気管,ヘッダ及び循環ブロア等から構成され,系内の空気を循環し,保管孔内を負圧に保つ設備である.また,循環系設備は放射線モニタリング設備としての役割を有している.本施設は,臨界安全性,放射線遮蔽及び耐震性等の核燃料施設として安全上要求される事項を満足するように設計が行われており,昭和57年の供用開始以降,安全に1798本の使用済燃料要素の貯蔵を続けている.


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日本原子力研究所の計量管理システムの開発,運用
小畑敬 ; 沼田和義 ; 並木伸爾 ; 鈴木恒男* ; 山内隆弘*
第24回核物質管理学会日本支部年次大会論文集, p.65-70(2003) ; (JAERI-J 20937)

 日本原子力研究所(原研)では,従来大型計算機による計量管理を行ってきたが,操作,管理の容易さ,計量管理データの柔軟な利用を目的に,平成11年からPCベースの計量管理システムを開発し,平成14年10月から運用を開始した.開発した計量管理システムは,サーバを中心にクライアントから専用アプリケーションで操作を行うサーバ・クライアント方式を採用しており,計量管理データの入力,編集,査察対応データの作成,国への報告書の作成などが容易に行うことができる.さらにプログラミング言語を使用してデータベースにアクセスすることで,計量管理データを利用したWebアプリケーションをユーザレベルで作成することも可能である.現在は原研に特化したシステムであるが,当システムを汎用化し,他施設,機関でも使用できるシステムとして開発する計画中である.ここでは,日本原子力研究所の計量管理システムの概要及び運用状況について述べる.


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