2004年度

環境化学


320554
都市ゴミ燃焼排煙に含まれるダイオキシン類分析のための迅速試料調製法
瀧上眞知子* ; 新井英彦* ; 廣田耕一 ; 田口光正 ; 箱田照幸 ; 小嶋拓治
環境化学 14(1), p.13-23(2004) ; (JAERI-J 21002)

 日本原子力研究所は高浜クリーンセンターにおいて,ゴミ燃焼ガス中のダイオキシン類を電子ビームを用いて分解する実験を行った.試料の採取と前処理をJIS法にしたがって行うと少なくても2週間が必要である.しかし,排煙から試料を採取するために活性炭繊維からできたダイオキシン類吸着採取フィルタを採用することにより,試料からのダイオキシン類抽出にかかる時間は16時間から2時間半に短縮された.また,クリーンアッププロセスの改良により,JIS法の半分以下の時間でクリーンアップを行うことができた.この方法により,排煙試料の取り扱いに慣れていない実験者でもGC/MS使用を調製することができた.また,JISに比肩する正確さで,試料採取及び前処理を4日間で行うことが可能になった.


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