2004年度

全NEC C&C システムユーザー会平成15年度論文集


320598
地球シミュレータにおける並列可視化システムとITBLにおけるグリッド対応型可視化システムの研究・開発
鈴木喜雄 ; 齋和憲*
全NEC C&C システムユーザー会平成15年度論文集, p.211-229(2003) ; (JAERI-J 21046)

 「可視化」は,数値シミュレーションから得られるデータを解析し,さまざまな現象を理解するための手段の一つとして用いられている.しかしながら,スーパーコンピュータの性能が飛躍的に向上し,非常に大規模な数値シミュレーションの実行が可能となったため,可視化サーバ上の単一CPUにて可視化処理を行うという従来の方法では,処理が不可能であったり,処理できたとしても膨大な時間を要するなどという問題が生じている.一方,IT技術の進展に伴い,遠隔地にある複数のスーパーコンピュータにより実行される数値シミュレーションの結果を効率的に解析するとともに,遠隔地の研究者間のコラボレーションを支援することが重要視されつつあるが,従来の可視化システムではこれらの要求を十分に満足できないという問題がある.そこで,これらの問題を解決するグリッド対応型並列可視化システムの構築を目的とした研究・開発を行った.具体的には,並列可視化システムPATRASの地球シミュレータへの適用研究を行い,並列化効率向上を目指した性能改善を行い,並列可視化でのさらなる高速化を実現した.また,PATRASのITBLグリッド環境への適用研究を行い,Firewall越しに遠隔地の異機種スーパーコンピュータを統括して利用可能なグリッド対応型並列可視化システムが実現した.


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