2004年度

海洋開発論文集


320719
海水ウラン採取用のモール状捕集材の作製と評価
瀬古典明 ; 玉田正男 ; 笠井昇 ; 吉井文男 ; 清水隆夫*
海洋開発論文集,20, p.611-616(2004) ; (JAERI-J 21151)

 海水中に溶存するウランを高効率的に捕集するための長尺のモール捕集材を放射線グラフト重合技術を用いて作製した.ポリエチレン繊維を原料としたモール状捕集材は,放射線照射,グラフト重合などの過程においていずれも強度保持条件を満たすことができた.グラフト率100%のグラフト繊維をモール状に加工した捕集材を用いた捕集試験では,これまでの捕集材と比較して,海水温度効果が1.5倍,海水との接触効率が1.7倍の計約2.5倍の捕集性能が得られた.これまで問題であった高重量の係留索に直接捕集材をモール状にしたものを用いることで,軽量化に成功し,捕集効率も海水との接触効率が上昇したことで,コスト低減化が見込まれる.


[ page top ]
JAEA > JAEA図書館 > JOPSS > 学会誌等掲載論文[バックナンバー] >  累積情報(2004年度) > 当ページ
Copyright(C), Japan Atomic Energy Agency (JAEA)