2004年度

第23回日本シミュレーション学会大会発表論文集


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炉心冷却材流路内燃料棒まわりの大規模二相流シミュレーション
高瀬和之 ; 吉田啓之 ; 小瀬裕男*
第23回日本シミュレーション学会大会発表論文集, p.121-124(2004) ; (JAERI-J 21311)

 革新的水冷却炉の稠密燃料集合体内二相流挙動を大規模計算によって予測する研究を行っている.今回の解析では,燃料集合体入口の流速,ボイド率等を種々に変えて行い,複数燃料棒まわりの液膜流挙動に関して,次のような定量評価が得られた.燃料棒の外周は薄厚の液膜で覆われ,その外側を蒸気が流れる.燃料棒間隔が狭い場所では,隣り合う燃料棒が液膜によって接続される架橋現象が見られる.また,蒸気は燃料棒三角ピッチ配列の中心部をストリーク状に鉛直方向に流れる.この領域は狭隘部に比べて摩擦抵抗が低いため,蒸気は流れ易いからである.さらに,一連の解析結果は,実験結果の傾向とよく一致することがわかった.


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原子力耐震情報管制システムの開発
中島憲宏 ; 木村英雄 ; 樋口健二 ; 青柳哲雄 ; 鈴木喜雄 ; 平山俊雄 ; 矢川元基*
第23回日本シミュレーション学会大会発表論文集, p.117-120(2004) ; (JAERI-J 21149)

 原子力プラントの安全・安心ソリューションとして,より確実な担保が求めらている.発電プラント全体を組立品として安全解析するシステムを並列分散コンピュータ(グリッド・コンピューティング)上で開発した.弱連成を主体とした構造−流体−熱問題をシミュレーションできる環境を実現した.これにより原子力の設計・安全基準などへの計算科学による裏づけを与え,安全・安心な技術を支援する.


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