JAERIレポート
1999年
270621
Lower hybrid current drive in tokamak plasmas
牛草健吉
JAERI-1339; Mar.1999,77p.
- 過去約10年で低域混成波電流駆動(LHCD)実験が著しく進展し,ほかの非誘導電流駆動に比較して最大の駆動電流(3.6MA,JT-60),最長の電流維持時間(2時間,TRIAM-1M),最も高い密度での電流駆動(ne〜1020m-3,ALCATOR-C),最高の電流駆動効率(ηCD=3.5×1019m-2A/W,JT-60)を達成するに至った.これは,LHCDが現在のトカマク装置においては非誘導電流駆動として最も有効であることを示している.本論文はこのLHCD実験全般についての実験結果をまとめたものである.低域混成波電流駆動の理論をまとめた後,(1)実験装置,(2)電流駆動効率,(3)電流分布とMHD振動の制御,(4)エネルギー閉じ込め,(5)パワーフロー,(6)高速電子挙動,(7)イオンと波との相互作用,(8)ほかの加熱・電流駆動との複合電流駆動など,最近の重要な実験結果とその物理描像をまとめる.
270622
臨界安全ハンドブック第2版
臨界安全性実験データ検討ワーキンググループ
JAERI-1340; Mar.1999,189p.
- 「臨界安全ハンドブック」第1版(昭和63年刊行)に,「臨界安全ハンドブック改訂準備資料」(平成7年刊行)の内容を盛り込んで,この第2版を作成した.第2版では,以下の2点を新規に追加した.(1)実際の化学プロセスが持つ安全裕度を溶解工程及び抽出工程に対するモデル計算の形で例示したこと.(2)臨界事故への対応として,臨界事故の評価方法及び臨界警報装置の設計・設置の考え方について記述したこと.また,臨界安全評価を行う際のモデル化について,均質と見なしてよい燃料粒径や,燃料濃度の不均一性の影響,燃焼度クレジットなど,これまでの研究成果を踏まえ,内容の充実を図った.さらに,第1版では,臨界条件データとその計算に用いられたJACSコードシステムの計算誤差評価結果との間に対応のとれていないものが一部含まれていたが,今回の改訂ではその整合を図った.
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