研究開発報告書類


JAERI-Review
2003年


310198
原研・大学プロジェクト共同研究第四期バックエンド化学プロジェクト共同研究成果報告書
原研・大学プロジェクト共同研究バックエンド化学研究プロジェクト専門部会 ; 大学・原研プロジェクト共同研究バックエンド化学プロジェクト専門委員会
JAERI-Review 2003-001; Feb.2003,97p.

 原研・大学プロジェクト共同研究「バックエンド化学プロジェクト共同研究」は,平成11年から13年度までの3年間にその第四期として実施され,「アクチノイド元素の核化学的性質と物理化学的性質」,「アクチノイド元素の固体化学と燃料工学」,「アクチノイド元素の溶液化学と分離分析技術」,及び「廃棄物処理と環境化学」という4つの分類テーマのもとに合計16件の研究テーマが実施された.本報告書はその研究成果の概要を取りまとめたものである.


310340
ドイツ重イオン研究所との協定に基づくイオンビーム利用研究の成果
吉田勝 ; 前川康成
JAERI-Review 2003-002; Mar.2003,30p.

 日本原子力研究所(原研)とドイツ重イオン研究所(GSI)は平成3年1月に「イオンビーム照射利用分野の研究開発」に関する覚書を締結し,研究協力を開始した.原研とGSIは,研究交流,情報交換などに基づく研究活動や成果を毎年交互に開催される研究調整者会合を通して報告してきた.本報告書は,これらの協力研究における12年間の研究活動をまとめたものである.


310511
国際原子力総合技術センターの活動; 平成13年度
国際原子力総合技術センター
JAERI-Review 2003-003; May 2003,81p.

 本報告書は,日本原子力研究所国際原子力総合技術センターの平成13年度の業務概要をまとめたものである.東京研修センター及び東海研修センターにおいて実施した研修並びに技術交流推進室が実施した業務の内容を中心に,研修のための技術開発や運営管理などについて述べた.両研修センターでは,年度当初に計画した国内及び国外向けの研修をおおむね予定どおりに実施したのに加え,臨界事故後の法改正に関連して国の要請により実施した原子力専門官研修も第3回目を迎えた.また,12年度より開始した原子力保安検査官研修及び原子力特別防災研修も2年目を迎えた.本年度の修了者の合計は1,310名であった.発足後6年目を迎えた技術交流推進室では,アジア・太平洋原子力技術交流にかかわる業務及び国際研修にかかわる計画立案等を進めるとともに,第3回アジア地域原子力人材養成ワークショップを開催した.これらの活動のほかに,研修内容の改善に資するための技術開発や関連研究も進めており,着実な成果を上げている.


310341
Nuclear energy system department annual report
エネルギーシステム研究部
JAERI-Review 2003-004; Mar.2003,236p.

 本報告書は,平成13年度におけるエネルギーシステム研究部の研究活動状況をとりまとめたものである.エネルギーシステム研究部は,平成10年度より新たに編成された部であり,将来型炉等新たなエネルギーシステムを視野に入れた基礎基盤的な研究を進めている.平成13年度のエネルギーシステム研究部の研究分野は,核データの評価,低減速スペクトル炉の概念設計研究,炉物理実験及び炉特性解析コードの開発,伝熱流動実験及び解析,原子力エネルギーの経済性評価,原子炉用新材料の開発及び経年挙動の研究,新型燃料の研究,舶用炉及び原子力船システムの研究等にわたっている.この他,エネルギーシステム研究部の各種炉工学施設の維持・管理も行っている.本報告では,エネルギーシステム研究部が運営を担当する研究委員会の活動報告もとりまとめられている.


310199
5価ネプツニウム化合物中の陽イオン−陽イオン相互作用
Krot, N. N.* ; 佐伯正克
JAERI-Review 2003-005; Mar.2003,37p.

 本総説は,ロシア科学アカデミー・物理化学研究所・N. N. Krot教授により1997年に英文で記述されたものを,佐伯が翻訳したものが基礎となっている.分かり難い箇所については,原論文を読むことにより内容を補足したり,訳者注を付加した.さらに,1997年以後のデータを若干付加した.内容は,ネプツニウム5価化合物を中心に,陽イオン−陽イオン相互作用に関する全体像を記述したものである.まず,ネプツニウム5価化合物に現れる,陽イオン−陽イオン結合の特徴を紹介し,化合物中での陽イオン−陽イオン相互作用が,その物性に及ぼす影響や,陽イオン−陽イオン結合の確認手段等に言及した.さらに,他のアクチニドイオンの固体化合物中に見いだされる,陽イオン−陽イオン結合を概観するとともに,アクチニドイオンの固体化合物中と溶液中の陽イオン−陽イオン相互作用を比較して述べた.


310588
2002年度第4回FNCA原子力人材養成ワークショップ概要報告書
国際原子力総合技術センター
JAERI-Review 2003-006; Mar.2003,188p.

 原子力委員会が主催するアジア協力フォーラム(FNCA)の協力活動において,1999年に「人材養成」プロジェクトが加えられ,アジア諸国における原子力の人材養成を推進させることにより,原子力開発利用のための基盤整備を支援することになった.本プロジェクトの主な活動は,年1回原子力人材養成ワークショップを開催することである.本ワークショップの目的は,各国における人材養成に関する課題,ニーズを明確にし,情報交換等により各国の人材養成を相互に支援することである.本報告書は,第4回原子力人材養成ワークショップ(2002年10月8日(火)〜10日(木),フィリピン)を開催した結果をとりまとめたものである.


310342
硝酸態窒素による地下水汚染とその対策法
三田村久吉
JAERI-Review 2003-007; Mar.2003,54p.

 世界の人口増加圧に伴う不可避的な食料増産やエネルギー消費量の増加は,硝酸態窒素の環境負荷を増加させる大きな要因となっている.窒素はタンパク質の構成元素として動植物の生育に欠かせない成分であるが,硝酸態窒素の過剰な環境負荷は飲料水となる地下水などを汚染し,人や家畜の健康に深刻な被害をもたらすことになる.本報は,硝酸態窒素による地下水汚染の問題点を明らかにし,環境修復・保全の観点から技術開発の新たな方向性を探るため,関連する書籍や論文などを参考にして,硝酸態窒素による人の健康への影響,窒素循環の実態,発生源の種類,汚染対策などについてまとめたものである.


310343
荷電粒子・RI利用にかかわる解析研究と今後の課題
荷電粒子・RI利用解析検討委員会ワーキンググループ
JAERI-Review 2003-008; Mar.2003,42p.

 平成15年度を目途に設置を目指している「放射線利用理論解析グループ」について,その放射線利用研究分野における位置付け,本解析グループが進めていく研究と,これまで高崎研において行なわれてきた解析研究とのかかわりなどについてまとめる.これまで実験的手法を用いて生み出されてきた多くの実用的成果を活用し発展させるために,まず,荷電粒子の物質への反応過程や放射線照射効果などの解析から,中核的要素のみを抽出し単純化したモデルを構築する.そして,そのモデルに基づいて理論解析を進め,導出された計算結果を実験系へフィードバックし検証実験等をすることによって,構築したモデルの妥当性を検証する.最終的には,得られた特定の系に関するモデルを汎用化・普遍化させることにより,汎用理論化を推し進め,他の系への応用,延いては新技術開発の促進を目指すものである.


310437
材料試験炉,運転と技術開発 No.16; 2001年度
材料試験炉部
JAERI-Review 2003-009; Mar.2003,96p.

 大洗研究所のJMTRは,2001年度(平成13年度)は第139サイクルから第144サイクル(但し,第140サイクルは手動停止により運転中止,第142サイクルは自動停止のため途中で運転打切り)の利用運転を行い,延べ105本のキャプセルと59本の水力ラビットの照射試験,及び各種の照射後試験を実施した.照射試験の目的は,軽水炉炉内構造物の照射誘起応力腐食割れ(IASCC)の研究,軽水炉圧力容器鋼材の照射脆化に関する研究,核融合炉材料の開発研究,RIの製造及び製造技術,等に関するものである.JMTRの照射利用に関する技術開発に関しては,IASCC照射試験のための高度材料環境照射装置の設置と性能試験を行い,また,ホットラボにおいては,照射後試料のIASCC進展試験装置の開発,設置等を行った.また,核融合炉ブランケットに関する照射開発研究に関しては,6Liのリサイクルに適したトリチウム増殖材微小球製造技術の開発,Be金属間化合物の特性評価,等を行った.本報告書は,これら2001年度のJMTRにおける研究・業務活動をまとめたものである.


310344
平成13年度第2回PSI研究会講演資料集; 2002年3月15-16日,原研那珂研究所
加熱工学研究室
JAERI-Review 2003-010; Mar.2003,246p.

 平成13年度のPSI合同研究会が,2002年3月15,16日に那珂研究所において開催された.本研究会は,ITER,JT-60,LHD等の核融合装置におけるプラズマ表面相互作用やプラズマ対向機器の研究開発に関する最新の研究成果を発表するものであり,研究会では合計27件の講演が行われた.本報告書は,講演要旨及び講演で使用されたOHPをまとめたものである.


310634
JAERI contribution to the 19th IAEA Fusion Energy Conference; October 14-19, 2002, Lyon, France
炉心プラズマ研究部炉心プラズマ計画室
JAERI-Review 2003-011; Mar.2003,412p.

 この論文集は,2002年10月14日から10月19日にかけてフランス,リヨンで開催されたIAEA主催第19回核融合エネルギー会議において発表された原研の論文とその発表資料をまとめたものである.発表論文総数32編のうち,総合講演1編,口頭発表14編,ポスター発表が17編である.国内外の研究機関や大学との共同論文8編も合わせて収録した.


310635
IAEA主催第19回核融合エネルギー会議概要報告; 2002年10月14日〜10月19日,リヨン,フランス
炉心プラズマ研究部炉心プラズマ計画室
JAERI-Review 2003-012; Mar.2003,41p.

 本報告書は,2002年10月14日から10月19日にかけてフランス,リヨンで開催されたIAEA主催第19回核融合エネルギー会議における発表論文の概要をまとめたものである.


310512
HTTR(高温工学試験研究炉)の試験運転と技術開発(1999〜2001年度)
高温工学試験研究炉開発部
JAERI-Review 2003-013; May 2003,98p.

 日本原子力研究所(原研)のHTTR(高温工学試験研究炉)は,燃料として被覆粒子燃料,炉心構造材に黒鉛,1次冷却材にヘリウムガスを用いた原子炉熱出力30MW,原子炉入口冷却材温度395℃,原子炉出口冷却材温度850/950℃の日本初の高温ガス炉である.HTTR原子炉施設は,大洗研究所の南西部の約5万平方メートルの敷地に平成3年から建設が進められ,平成10年11月10日に初臨界を達成した.その後,平成11年9月から出力上昇試験を進め,平成13年12月に熱出力30MWを達成し,平成14年3月に使用前検査合格証を取得した.本書は,平成11年(1999年)から平成13年(2001年)までの出力上昇試験,設備の整備状況,運転保守管理,放射線管理及び技術開発の状況を紹介する.


310345
JMTR計測用配管水漏れ調査報告書
JMTR計測用配管水漏れ調査検討委員会
JAERI-Review 2003-014; Mar.2003,117p.

 日本原子力研究所大洗研究所材料試験炉(JMTR)において,平成14年12月6日に,漏水検知器の警報が発報し,平成14年12月10日,一次冷却系統の精製系統充填ポンプNo.1の出口配管に取り付けられた圧力計導管に水漏れが確認された.日本原子力研究所では,所内外の専門家から構成する「JMTR計測用配管水漏れ調査検討委員会」を平成14年12月16日に設置して,平成15年1月6日までに公開による委員会を3回開催し,水漏れ発生の原因と対策及び安全管理への取組みについて検討を行った.本報告書は水漏れ発生の原因と対策及び安全管理への取組みについて取りまとめたものである.


310513
第2回拡大核融合炉・材料合同研究委員会報告書; 2002年7月12日,東京
核融合炉研究委員会 ; 核融合材料研究委員会
JAERI-Review 2003-015; May 2003,123p.

 拡大核融合炉・材料合同研究委員会が,2002年7月12日に東京で開催された.この合同研究委員会では,原研及び大学におけるブランケット,材料及び国際核融合材料照射施設(IFMIF)の開発計画と開発の現状に関する報告が行われるとともに,今後の原研と大学の協力に関する議論が行われた.本報告書は,合同委員会で用いられた資料及びその纏めから構成されている.


310589
放射線利用研究専門部会評価結果報告書; 平成14年度事後評価
研究評価委員会
JAERI-Review 2003-016; Jun.2003,54p.

 研究評価委員会は,「日本原子力研究所における研究開発評価の基本指針」及び「研究所評価委員会及び研究評価委員会規程」に基づき,放射線利用研究専門部会を設置し,高崎研究所における材料開発部の平成13年度までの5年間の研究開発実績,及び,環境・資源利用研究部(現・イオンビーム生物応用研究部),放射線高度利用センターの平成13年度までの4年間の研究開発実績について,事後評価を実施した.同専門部会は,10名の外部専門家で構成された.放射線利用研究専門部会は,平成14年11月から平成15年2月にかけて,当該部門の研究評価活動を実施した.評価は,事前に提出された評価用資料及び専門部会会合(平成14年12月24日開催)における被評価者の説明に基づき,研究評価委員会によって定められた評価項目,評価の視点,評価の基準に従って行われた.同専門部会が取りまとめた評価結果報告書は,研究評価委員会に提出され平成15年3月7日に審議された.審議の結果,研究評価委員会は,この評価結果を妥当と判断した.本報告書は,その評価結果である.


310590
光科学研究専門部会評価結果報告書; 平成14年度事後評価
研究評価委員会
JAERI-Review 2003-017; Jun.2003,34p.

 研究評価委員会は,「日本原子力研究所における研究開発評価の基本指針」及び「研究所評価委員会及び研究評価委員会規程」に基づき,光科学研究専門部会を設置し,関西研究所の光量子科学研究センター及び放射光科学研究センターが実施した平成13年度までの5年間の研究開発の実績について事後評価を実施した.同専門部会は,10名の外部専門家で構成された.光科学研究専門部会は,平成14年11月から平成15年1月にかけて,当該部門の研究評価活動を実施した.評価は,事前に提出された評価用資料及び専門部会会合(平成14年12月26日開催)における被評価者の説明に基づき,研究評価委員会によって定められた評価項目,評価の視点,評価の基準に従って行われた.同専門部会が取りまとめた評価結果報告書は,平成15年3月7日に行われた研究評価委員会会合に提出され,審議された.審議の結果,研究評価委員会は,この評価結果を妥当と判断した.本報告書は,その評価結果である.


310636
The 2002 activities and the 4th Workshop of the Human Resources Development Project in FNCA
国際原子力総合技術センター
JAERI-Review 2003-018; Jul.2003,510p.

 人材養成プロジェクトの活動は,1999年8月に原子力委員会によって組織された「アジア原子力協力フォーラム(FNCA)」の枠組みで実施している.本プロジェクトの目的は,アジア諸国における人材養成を推進させることによって,アジア地域の原子力開発利用技術の基盤を整備することである.本報告書は,ワークショップ内活動として「第4回原子力人材養成ワークショップ」が2002年10月,フィリピンのバタンガスで開催されたときの発表資料,並びにワークショツプ外活動として第4回FNCAコーディネーター会合(那覇,2003年3月)における人材養成プロジェクト活動の概要等を収録したものである.


310637
研究炉利用における研究成果集; 平成13年度
研究炉利用課
JAERI-Review 2003-019; Jul.2003,484p.

 平成13年度における研究炉での実験利用,照射利用を行った利用者(原研外を含む)からの成果の提出を受け,これをとりまとめたものである.


310638
超臨界圧水冷却炉の熱水力研究に関する文献調査
栗原良一 ; 渡辺健一* ; 小西哲之
JAERI-Review 2003-020; Jul.2003,37p.

 日本原子力研究所で概念検討している将来の核融合原型炉は,系全体の熱効率を上げるために炉内機器の冷却材として超臨界圧水を使用する設計にしている.したがって,核融合原型炉の真空容器内でブランケット冷却配管が破断した場合に,超臨界圧水の放出挙動を評価することは安全性を確保するうえで重要である.しかし,それを正確に評価するためには,超臨界圧水ブローダウンの熱水力現象を解析しなければならない.そこで,現時点で実際に使用されている超臨界圧水冷却火力発電プラントにおいて,ボイラー火炉やタービン内で冷却水が噴出した場合の実験や解析が行われていないか,国内外の公開文献を調査した.また,将来の軽水炉として東京大学で設計された超臨界圧水冷却軽水炉のLOCA解析コードについて,超臨界圧水の熱伝達式に関する評価式等を調査した.核融合実験炉ITERモデルの真空容器内冷却水漏洩事象(ICE)の評価に用いたTRAC-BF1コードは,蒸気表や構成式が21MPa,374℃以上の超臨界圧水に対応していない.そのため,超臨界圧水冷却の核融合炉においてICE事象が発生した場合の評価ができるようにTRAC-BF1コードを改良するうえで必要な課題について調査した.


310813
Recent status of research activities for development of CTBT-related technologies in JAERI
広田直樹* ; 伯耆田貴憲* ; 井上洋司* ; 熊田政弘 ; 黒沢義昭 ; 宮本ユタカ ; 中原嘉則 ; 小田哲三 ; 篠原伸夫 ; 打越貴子* ; 山本洋一
JAERI-Review 2003-021; Aug.2003,68p.

 本報告書は,包括的核実験禁止条約(CTBT)検証制度に関連する放射性核種データ解析研究グループの研究活動について述べたものである.本報告書の主題は,(1) CTBT検証制度の概要,(2) 放射性核種データの為の国内データセンターの準備,(3) 日本における高崎と沖縄の放射性核種監視観測所及び東海の公認実験施設の建設・運用である.また当グループは既に公認実験施設のための国際比較試験への参加を果たしており,本報告書にはその試験結果を示す.さらにCTBT関連技術の環境研究への科学的応用についても言及している.


310814
医学用原子分子・原子核データグループの3年間(2000年4月-2003年3月)の活動概要
古林徹* ; 原田康雄* ; 遠藤章
JAERI-Review 2003-022; Aug.2003,159p.

 本報告書は,2000年4月から2003年3月まで(2000年度から2002年度)のシグマ委員会,常置グループ「医学用原子分子・原子核データグループ」の活動の概要を報告するものである.本報告書では,本グループを構成する多彩な委員のそれぞれの活動を紹介することも重要と考え,2002年度委員を中心に執筆をお願いした.内容については,それぞれの活動の多様性に配慮し,自由な視点から医学用原子分子・原子核データに関係する内容の報告を取り上げることにした.なお,本報告書の主目的である3年間の本グループの活動の概要を説明する資料として,本グループの会合の議事録及び日本原子力学会誌,核データニュースへの関連する投稿論文を,転載許可を得て付録として掲載した.


310815
Nuclear Energy System Department annual report; April 1, 2002 - March 31, 2003
エネルギーシステム研究部
JAERI-Review 2003-023; Sep.2003,232p.

 本報告書は,平成14年度におけるエネルギーシステム研究部の研究・開発状況を纏めたものである.エネルギーシステム研究部では,我が国におけるエネルギーの長期安定供給を確保するため,革新的原子力エネルギーシステム及び関連する基盤技術の研究・開発を実施している.軽水炉技術に立脚しながら,プルトニウムの有効利用の可能な革新的水冷却炉(低減速軽水炉)の研究・開発の現状を報告する.また,本報告書には,原子力エネルギーシステムの基礎基盤として重要な炉物理,熱流動,核データ,燃料,材料等の研究活動も掲載されている.これらの基礎基盤研究は,革新的原子力システムの開発や現行システムの安全性・信頼性の向上に不可欠なものである.炉工学施設の維持・管理は,実験的研究を支えるものである.本報告では,エネルギーシステム研究部が運営を担当する研究委員会の活動状況も取り纏められている.


310996
JMTR計測用配管水漏れ対策報告書
伊藤治彦 ; 本間建三 ; 板橋行夫 ; 田畑俊夫 ; 明石一朝 ; 稲場幸夫 ; 熊原肇 ; 高橋邦裕 ; 北島敏雄 ; 横内猪一郎
JAERI-Review 2003-024; Oct.2003,76p.

 JMTRでは,平成14年12月6日に原子炉一次冷却系がある部屋の漏水検知器が作動したため,ITVで漏水の観察を続けたが,12月10日になって計測用配管からの漏水を発見して原子炉を手動で停止した.本計画外停止に関しては「JMTR計測用配管水漏れ調査委員会」において,漏水発生の原因と対策のほか,漏水検知器の作動から原子炉の手動停止に至る4日間の安全管理に関する問題指摘とその対策の検討を行った.その後,委員会報告を受け,水漏れ発生箇所の修復と類似箇所への水平展開を図るとともに,原子炉施設の安全運転のために必要な設備の改善と運転手引きの改善,教育訓練,情報の共有化,品質保証活動の充実など,具体策を実施した.本報告書は,これらの対策の実施結果についてまとめたものである.


310816
核燃料取扱主任者試験問題・解答例集(1999〜2003年)
谷内茂康 ; 佐藤忠 ; 須賀新一* ; 小室雄一 ; 内田正明 ; 中島邦久 ; 中村仁一 ; 雨澤博男 ; 大村英昭* ; 湊和生 ; 武田常夫 ; 櫛田浩平 ; 傍島眞
JAERI-Review 2003-025; Sep.2003,162p.

 国家資格試験として実施されている核燃料取扱主任者試験問題(第31回〜35回,1999〜2003年)の解答例集である.解答例によって,簡単な解説あるいは参考文献を付記した.


310817
「先進原子力機能材料(ベリリウム金属間化合物)に関する研究会」講演資料集
大洗研究所材料試験炉部
JAERI-Review 2003-026; Sep.2003,163p.

 本報告書は,日本原子力研究所主催の「先進原子力機能材料(ベリリウム金属間化合物)に関する研究会」の講演要旨及び講演で使用された発表資料を収録したものである.本研究会は,2003年3月17日に東京の丸の内ビルディングにおいて,金属工学及び核融合炉材料開発に携わる日本の産学官の研究者20名の出席のもとに開催された.ベリリウム金属間化合物は,既存材料であるベリリウム金属が高温・高中性子照射を余儀なくされる発電用核融合炉に使用した場合に課題となる,水蒸気との反応性,トリチウムインベントリ及びスエリングを改善するために原研が開発してきた先進材料である.本研究会は,研究成果や共同研究の可能性等についての議論を通じて,ベリリウム金属間化合物に関する研究の促進を図ることを目的として開催された.本研究会では,ベリリウム金属間化合物(Be12Ti)を用いた研究成果に関する9件の講演と,「ベリリウム金属間化合物の製造に関する研究」及び「ベリリウム金属間化合物の特性評価と全日本的取組み」と題した2件の総合討論が行われた.本研究会における発表と議論により,ベリリウム金属間化合物の先進原子力機能材料としての有効性が明らかになるとともに,製造技術,材料特性などに関する検討課題が明らかになった.


310909
国際原子力総合技術センターの活動; 平成14年度
国際原子力総合技術センター
JAERI-Review 2003-027; Oct.2003,80p.

 本報告書は,国際原子力総合技術センターの平成14年度の業務概要をまとめたもので,東京及び東海研修センターにおいて実施した研修及びに技術交流推進室が実施した業務の内容を中心に記載した.


310997
JAERI TANDEM annual report 2002; April 1, 2002 - March 31, 2003
物質科学研究部
JAERI-Review 2003-028; Nov.2003,173p.

 本年次報告書は,東海研究所の原研タンデム加速器で,2002年4月1日から2003年3月31日までの間に行われた研究活動をとりまとめたものである.(1)加速器の運転状況及び開発(2)原子核構造(3)原子核反応(4)核化学(5)原子核理論(6)原子分子物理及び固体物理(7)材料の照射効果の7部門にまたがる54編の研究報告,公表された文献,関与した職員及び大学等との協力研究のリストを収録している.


310998
Review of JT-60U experimental results in 2001 and 2002
JT-60チーム
JAERI-Review 2003-029; Nov.2003,197p.

 本報告書は,2001年及び2002年にJT-60Uにおいて行った実験の結果をまとめたものである.完全非誘導電流駆動状態での高核融合三重積(3.1×1020m-3keV s)の達成,高規格化ベータ値(〜2.7)の長時間(7.4秒間)維持,高核融合エネルギー増倍率(≧0.8以上)の時間の伸長(0.55秒間),高密度(グリーンワルド密度の95%)における閉じ込め改善(ITER98(y,2)スケーリングの0.9倍)の実現,電子サイクロトロン波電流駆動を用いた新古典テアリングモードの実時間制御,中心ソレノイドコイルを用いない革新的運転シナリオの開発等,炉心プラズマの高性能化,高性能炉心プラズマの定常化に対する進展について述べる.また,電流駆動,輸送障壁,MHD不安定性,高エネルギーイオン,ディスラプション,不純物,ダイバータプラズマ,プラズマ壁相互作用等に関する物理課題の研究,計測装置,加熱装置の開発についても報告する.


310999
溶液系からのウラン及びネプツニウム化合物合成法
佐伯正克
JAERI-Review 2003-030; Nov.2003,50p.

 本総説は,溶液系から合成可能なウラン及びネプツニウムの化合物を中心に,その合成法と性質についてまとめたものである.ウランに関しては,3価の化合物3種類,4価の化合物4種類,6価の化合物23種類についてやや詳しく述べた.ネプツニウムに関しては,5価及び6価の貯蔵液の調整法,3価の化合物4項目(6種類),4価の化合物8項目(19種類),5価の化合物28項目(29種類),6価の化合物10項目(14種類)及び7価の化合物5項目(9種類)についてやや詳しく述べた. また,詳しく記述できなかった化合物については,第5章に化合物名を列挙し,参考文献を示した.ここで用いた資料は,ウラン及びネプツニウム化合物の物性を,主な研究手段としてメスバウア分光法を用いて調べる研究活動過程で集積したものである.そこで,最後にアクチノイドのメスバウア分光法に関する総説類を列挙した.


320273
核融合研究開発専門部会評価結果報告書, 平成15年度事前評価; 評価対象:炉心プラズマ研究部,核融合装置試験部
研究評価委員会
JAERI-Review 2003-031; Dec.2004,69p.

 研究評価委員会核融合研究開発専門部会は,日本原子力研究所(原研)の那珂研究所炉心プラズマ研究部及び核融合装置試験部における平成16年度からの5か年の研究開発計画を事前評価するために研究評価委員会により設置されたものであり,同委員会の定めた基本的要領に則って,平成15年5月から同7月にかけて研究評価を実施した.専門部会会合は,平成15年6月9日(月)に開催した.評価は,事前に提出された評価用資料と被評価部門からの口頭説明に対して,定められた評価項目,視点,基準に従って行われた.


320010
先端基礎研究専門部会評価結果報告書; 平成15年度事後・中間・事前評価
研究評価委員会
JAERI-Review 2003-032; Nov.2003,44p.

 研究評価委員会は,「日本原子力研究所における研究開発評価の基本指針」及び「研究所評価委員会及び研究評価委員会規程」に基づき,先端基礎研究専門部会を設置し,先端基礎研究センターの平成14年度終了テーマの事後評価,平成13年度開始テーマの中間評価及び平成16年度開始テーマの事前評価を実施した.同専門部会は,9名の外部専門家で構成された.先端基礎研究専門部会は,平成15年5月から平成15年7月にかけて,当該部門の研究評価活動を実施した.評価は,事前に提出された評価用資料及び専門部会会合(平成15年6月24日開催)における被評価者の説明に基づき,研究評価委員会によって定められた評価項目,評価の視点,評価の基準に従って行われた.同専門部会が取りまとめた評価結果報告書は,研究評価委員会に提出され平成15年8月4日に審議された.審議の結果,研究評価委員会は,この評価結果を妥当と判断した.本報告書は,その評価結果である.


311000
TIARA Annual Report 2002
放射線高度利用センター
JAERI-Review 2003-033 p0001-p0187
JAERI-Review 2003-033 p0188-p0390
; Nov.2003,390p.

 本年次報告は,原研イオン照射研究施設(TIARA)で,2002年4月1日から2003年3月31日までの間に行われた研究活動の概要をまとめたものである.(1)宇宙用半導体,(2)バイオテクノロジー,(3)放射線化学及び有機材料,(4)無機材料,(5)材料解析,(6)核科学及びラジオアイソトープ製造,(7)マイクロビーム応用,(8)加速器施設の放射線遮蔽,(9)加速器技術の9部門にわたる113編の研究報告に加えて,施設の運転保守・利用状況,公表された文献,企業・大学等との研究協力関係,研究開発・施設運営組織を収録する.


311001
保健物理−研究と管理,No.45; 2002年度
東海研究所保健物理部 ; 那珂研究所管理部安全管理課 ; 高崎研究所管理部安全管理課 ; 大洗研究所保安管理室放射線管理課 ; 関西研究所管理部安全管理課 ; むつ事業所管理部保安管理課
JAERI-Review 2003-034; Nov.2003,208p.

 本報は,日本原子力研究所の東海,那珂,高崎,大洗,関西研究所及びむつ事業所における2002年度の保健物理業務について,研究,放射線管理及び技術開発の3部門に分けて概要を記述したものである.


311002
Annual report of Naka Fusion Research Establishment from April 1, 2002 to March 31, 2003
那珂研究所
JAERI-Review 2003-035; Nov.2003,129p.

 原研那珂研究所における平成14年度(2002年4月〜2003年3月)の研究開発活動について,原研内の他研究所及び所外の研究機関さらに大学との協力により実施した研究開発も含めて報告する.原研那珂研究所の主な活動としては,JT-60とJFT-2Mによる高性能プラズマ研究,ITER及び発電実証プラントに向けた核融合炉工学の研究開発,及びITERの設計と建設を支援する活動が行われた.


311003
日本原子力研究所事業の達成と研究成果の社会経済的効果に関する評価報告書,2; 日本原子力研究所における基礎・基盤研究の社会経済的評価
研究業務評価検討アドホック委員会
JAERI-Review 2003-036; Nov.2003,75p.

 基礎・基盤研究分野について,社会経済的効果に関する評価の,定量的な把握・分析を試みた.評価対象は物質科学研究とし,概略以下のような評価結果を得た.(1)原研物質科学の注力研究分野としては,イオン照射,アクチノイド等原子エネルギーに深く関連する分野が挙げられる.(2)国内物質科学研究の原研以外の代表的研究機関(KEK,東大,東北大,物材研及び理研を抽出)が注力する研究分野と比較すると,原研の注力研究分野と共通するのは,放射光,照射,電子顕微鏡,中性子,核反応断面積等ごく一部で,しかも,この競合領域では,お互い張り合うというよりは,補完的な形で,国全体として総体的に見た場合の研究水準を高め合っている形が見られる.(3)原研が注力してきた研究分野としては,アクチノイド,中性子照射,消滅処理等が挙げられる.また,ネットワーキングの大きさ,連携の程度が大きく,社会経済効果が大きいものとしては,中性子,核反応,アクチノイド等が挙げられる.(4)アクチノイドについてネットワーキングの実態を調べたところ,25年間の論文数シェアは,原研25%,学界及び公的機関の公52%,民間17%であった.共著論文数でみた機関間のネットワーキングの程度は,5年間ごとに見て原研−公では3-4%,最新5年は8%の割合で増加した.また,共同論文の著者を個別に追跡した結果を見ても,原研が主体的に研究に携わり,ネットワークの外部効果を拡大している様子が見てとれた.


320088
JRR-3将来計画作業部会審議報告書
中性子ビーム利用専門部会 ; 将来計画作業部会
JAERI-Review 2003-037; Feb.2004,88p.

 改造3号炉(JRR-3)が1990年3月に臨界に達し,1991年6月に共同利用が開始されて以来,早10余年を経た.この間,JRR-3の中性子ビーム利用研究分野では,中性子散乱実験設備の高度化とその装置数の増加が大幅な利用者・利用研究分野の拡大をもたらし,一躍JRR-3を世界のベスト4に入る研究炉と世界的に位置づけられるまでになった.即発γ線分析や中性子ラジオグラフィの分野でも独創的な研究が進み世界的に高い評価を受けている.しかしながら,研究炉においてはその研究競争力を維持するために不断の改造と設備の高度化が必要である.また,日本原子力研究所においては,高エネルギー加速器研究機構との共同推進プロジェクトとして,パルス中性子源を含む大強度陽子加速器計画(J-PARC)が進行している.このような状況を受けて平成13年度に中性子ビーム利用専門部会の下に,JRR-3のあり方を今後約10年間のタイムスパンのもとに考える「将来計画作業部会」が組織され2年にわたってJRR-3の将来像を議論してきた.本報告書は,JRR-3が今後果たすべき将来計画に関する事項を取り纏め,これに基づくより一層の高度化の実現と,世界をリードする研究成果の発信地としてあり続けることを切望しつつ,提言するものである.


320011
ホット試験室施設の運転と技術開発,平成14年度
ホット試験室
JAERI-Review 2003-038; Dec.2003,106p.

 本報告書は,平成14年度のホット試験室の活動について燃料試験施設,WASTEF及びホットラボの3施設の運転管理とそれぞれの施設で進めた技術開発について,まとめたものである.燃料試験施設としては前年度に引き続きBWR燃料集合体の破壊試験,サイクル機構からの照射用ガドリニア燃料集合体の破壊試験等を実施した.所内利用としては,「むつ」使用済燃料集合体の再組立及び照射後試験を継続実施した.WASTEFは廃棄物処理処分におけるバリア性能評価試験,岩石型燃料の侵出試験,原子炉構造材料の高温水中複合環境下低歪速度試験等を実施した.ホットラボでは所外利用として,前年度に引き続き,東電柏崎5号機で照射された大幅高燃焼度用材料の破壊試験試験等を実施した.所内利用では大強度陽子加速器ターゲット容器材料等の照射後試験を実施した.また,ホット試験施設の総力を挙げて,国からの要請による東北電力女川原発1号機の再循環配管ひび割れの検査を実施した.


320089
Consideration for modeling studies of migration of accidentally released radionuclides in a river watershed
松永武 ; Monte, L.* ; 都築克紀 ; 柳瀬信之 ; 半澤有希子 ; 上野隆
JAERI-Review 2003-039; Jan.2004,150p.

 原子力施設の事故時に放出され得る放射性核種については,大気からの地表への沈着と,これにつづく表面水系の移行経路に対して1986年のチェルノブイリ事故以来大きな関心が払われてきた.欧州の国々ではそれらの経路を含んだ放射性核種の移行予測と汚染対策にかかわる意志決定支援のための計算コードシステムが開発されている.そこで,河川流域における放射性核種の移行挙動についての数学モデルの構築に関して,日本原子力研究所は,この種の数学モデルの専門家であるイタリアのLuigi Monte氏(新技術・エネルギー・環境研究所,ENEA: Ente per le Nuove tecnologie,L'Energia e l'Ambiente)を2003年5月22日〜同6月20日の期間に招へいした.本報告書は,同氏の滞在の期間に日本原子力研究所並びに当該分野にかかわる日本国内の大学・研究機関において行われた報告と議論を要約したものである.河川流域における放射性核種の移行挙動を表す数学モデルの利点そして留意点が議論された.


320090
原子力安全性研究の概要; 平成13年度〜14年度
安全性試験研究センター計画調査室
JAERI-Review 2003-040; Jan.2004,298p.

 日本原子力研究所は,国の安全規制を技術的に支援するために,原子力安全委員会が定める安全研究年次計画に沿って,安全性試験研究センターを中心に関連部門との密接な連携のもとで原子力安全性研究を実施している.研究対象の分野は,原子炉施設及び燃料サイクル施設の工学的安全性研究,放射性廃棄物安全性研究,安全性向上及び評価に関する先進技術の研究等である.本報告書は,平成13年4月から平成15年3月までの2年間に原研において実施された原子力安全性研究の概要についてまとめたものである.


320091
材料試験炉,運転と技術開発 No.17; 2002年度
材料試験炉部
JAERI-Review 2003-041; Jan.2004,89p.

 2002年度(平成14年度)は,第145サイクルから第147サイクルのJMTR(材料試験炉)共同利用運転を行い,軽水炉炉内構造物の照射誘起応力腐食割れ(IASCC)の研究,核融合炉ブランケットの開発研究,材料基礎研究,放射性同位元素(RI)の製造・開発等を目的とした照射試験を実施した.制御棒駆動機構の誤信号発生,一次冷却水漏れにより2度の計画外停止があり,それぞれ復旧及び再発防止のための点検,運転手引や関連設備の改良等を行った.また,炉内構造物であるベリリウム枠の更新等を実施した.JMTRの照射利用に関する技術開発に関しては,中性子及びγ線による加熱率の評価方法に関する検討,IASCC照射試験に関する照射温度評価・制御技術の開発を行うとともに,照射後IASCC試験技術の開発を進め,照射下−照射後試験の比較ができる見通しを得た.核融合炉ブランケットに関する研究では,トリチウム増殖材微小球製造のための新規な湿式製造法基本プロセスの確立,部分モジュールインパイル機能試験のための技術開発等を行った.以上のほか,日韓研究協力協定のもとに,照射技術及び照射後試験技術についてそれぞれ韓国原子力研究所(KAERI)と共同セミナーを開催した.本報告書は,これら2002年度のJMTR運転,関連する技術開発等についてまとめたものである.


320169
Annual Report of Kansai Research Establishment 2002; April 1, 2002 - March 31, 2003
関西研究所
JAERI-Review 2003-042; Feb.2004,140p.

 本報告書は,日本原子力研究所関西研究所の第4号の年報であり,2002年4月1日から2003年3月31日までの期間(平成14年度)に行われた光量子科学研究センター及び放射光科学研究センターの研究活動をまとめたものである.


320092
HTTR(高温工学試験研究炉)の試験・運転と技術開発,2002年度
高温工学試験研究炉開発部
JAERI-Review 2003-043; Feb.2004,92p.

 日本原子力研究所(原研)のHTTR(高温工学試験研究炉)は,燃料として被覆粒子燃料,炉心構造材に黒鉛,1次冷却材にヘリウムガスを用いた原子炉熱出力30MW,原子炉入口冷却材温度395℃,原子炉出口冷却材温度850/950℃の日本初の高温ガス炉である.HTTR原子炉施設は,平成13年12月に熱出力30MWを達成し,平成14年3月に使用前検査合格証を取得した.本書は,平成14年度(2002年度)の設備の整備状況,運転保守管理,放射線管理及び技術開発の状況を紹介する.


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