研究開発報告書類


JAERIレポート
2004年


330049
Molecular dynamics simulation studies of radiation damaged DNA molecules and repair enzymes
Pinak, M.
JAERI-1346; Dec.2004,25p.

 放射線により損傷をうけたDNAの分子レベルにおける経時的変化を調べるために,チミンダイマー,チミングリコール,8-オキソグアニンについて分子動力学シミュレーションを利用した研究を行った.すべてのケースでDNA二重らせん構造の重大な構造変化が観察された.それらは(1)相補的な塩基との水素結合ネットワークの破壊による二重らせんの分離(8-オキソグアニン),(2)損傷部位を中心としたDNAの折れ曲り(チミンダイマー,チミングリコール),(3)相補鎖上の塩基のDNA外へのフリッピングアウト(8-オキソグアニン)に大別される.また,損傷部位において特異的な静電エネルギーとしてチミンダイマー:-10kcal/mol,チミングリコール:-26kcal/mol,8-オキソグアニン:-48kcal/molが観察された.


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