研究開発報告書類


JAERI-Review
2004年


320170
世界の照射試験炉の現状と今後の利用
伊藤治彦 ; 井手広史 ; 山浦高幸 ; 辻智之
JAERI-Review 2004-001; Feb.2004,39p.

 世界の研究用原子炉は,1975年以降,開発途上国に関しては増えているものの,全体としては減少しており,多くの研究炉は,初臨界から35年を経過し,高経年化対策が課題となっている現状である.この傾向は,高中性子照射量を要求される照射試験炉においても同様である.照射試験炉の最近の主要な利用目的は,(1)軽水炉の寿命延長のための圧力容器材の照射脆化に関する研究,及び炉内構造材の照射誘起応力腐食割れの研究,(2)軽水炉用燃料の高燃焼度化研究,及び軽水炉用混合酸化物(MOX)燃料の照射試験,(3)核融合炉用のブランケット及び構造材料の研究開発,(4)その他,放射性同位元素製造,シリコンドーピング,基礎研究などである.以上の利用目的を達成するため,照射試験炉は,高中性子束,高稼働率,さらに多目的利用炉として冷却材温度が低いことが要求される.今後の照射試験においては,中性子照射の影響に加えて,温度因子,軽水炉の水質のような化学的因子,種々の応力などの機械的因子から成る複合環境での影響評価が重要になる.このことから,環境制御技術,及び「その場」測定技術の開発が重要となる.このような高度な照射試験を実現するためには,原子炉としてフレキシビリティーを持つことが今後の照射試験炉にとって欠かせない要素である.


320274
平成14年度研究炉部年報; 運転・利用と研究・技術開発
研究炉部
JAERI-Review 2004-002; Mar.2004,185p.

 本報告書は,平成14年度における研究炉部の業務を記したものであり,種々の技術的事項についても詳細に説明している.研究炉部においては,具体的な業務として,原子炉施設の運転保守・整備,照射利用,中性子ビーム実験利用に加えて,新燃料,使用済燃料及び水・ガスの管理を含む技術管理,ラジオアイソトープの製造技術の研究開発及びその利用に関する研究・技術開発等を行っている.また,主として開発途上国との間で,原子炉施設の運転管理,利用技術,安全解析及びラジオアイソトープの利用技術等について国際協力を実施している.以上のほか,利用の便を考慮し,付録として研究炉部の組織,業務,研究成果も集録した.


320275
共用炉物理コードシステムの基本概念の検討; 共用炉物理コードシステム(CCS)の構築WPの活動報告
炉物理研究委員会
JAERI-Review 2004-003; Mar.2004,152p.

 本報告書は,炉物理研究委員会の下に,平成13, 14年度の2か年間設置された共用炉物理コードシステムの構築WP(ワーキング・パーティー)の活動内容を取り纏めたものである.共用炉物理コードシステムの構築WPでは,我が国の炉物理研究者がその研究・開発活動を効率的に行えるように,幅広い研究分野で便利に使える炉物理コードシステムを構築することを目的に,2か年の期間で4回の会合を持ち,炉物理コードシステムの現状や先端計算機技術などの調査を行うとともに,コードシステムの基本概念を検討した.


320276
Report of the 13th IEA Workshop on Radiation Effects in Ceramic Insulators; December 9, 2003, Kyoto (Cooperative research)
核融合工学部
JAERI-Review 2004-004; Mar.2004,96p.

 IEA核融合材料研究実施協定付属書II(核融合材料の照射損傷に関する実験)に基づく第13回IEAセラミックス絶縁材の照射効果に関するワークショップは第11回核融合材料国際会議(ICFRM)のサテライト会合として2003年12月9日に京都で開催された.10か国,44名(日本26人,スペイン5人,ベルギー3人,米国3人,ロシア2人,オーストリア,ギリシャ,イタリア,ルーマニア,英国各1人)の参加者があり,本会議の組織委員で議長であるCIEMAT研究所のE.R. Hodgson博士の開催の辞の後,最新の実験結果である,照射誘起微視的構造変化における電場の効果,照射によるケーブルの寄生電流と寄生電圧,光学材料,IFMIF関連課題,基礎的問題について議論した.その結果,照射誘起絶縁劣化の原因としてγ-アルミナとアルミニウムコロイドの生成を確認する等の成果が得られた.


320333
Progress report on neutron scattering research; April 1, 2002-March 31, 2003
小泉智 ; 松田雅昌 ; 栗原和男
JAERI-Review 2004-005; Mar.2004,161p.

 本報告書は,日本原子力研究所の先端基礎研究センターに所属する中性子散乱研究グループの研究を中心に,研究用原子炉JRR-3を利用した所内の中性子散乱研究,所外との協力研究及び共同研究の2002年4月〜2003年3月の期間における成果をまとめたものである.


320334
未臨界炉の炉物理ワーキングパーティー活動報告書; 平成13年10月〜平成15年3月
炉物理研究委員会
JAERI-Review 2004-006; Mar.2004,164p.

 炉物理研究委員会の下に,加速器駆動未臨界炉システム(ADS)に代表される未臨界炉心の炉物理を研究することを目的として,平成13年7月に「未臨界炉の炉物理ワーキングパーティー」が設立された.本ワーキングパーティーでは,第一回の会合において,2年間の活動指針を討議し,(1)未臨界炉心に対する炉物理量の整理と新たな提案,(2)未臨界実験に対するベンチマーク問題の作成と計算,(3)ADSの未臨界度設定に影響を与える炉物理因子,(4)未臨界度監視方法の整理,の4点について研究を行うこととした.本ワーキングパーティーの活動期間は平成15年3月までのほぼ2年間であり,合計8回の会合を行った.この中には京大炉における「加速器駆動未臨界炉に関するワークショップ」と合同で行った4回の会合が含まれる.本資料は上記活動期間中における活動概要と研究成果を取りまとめたものである.


320277
依頼分析及びガラス工作業務報告書; 平成13, 14年度
伊藤光雄 ; 小原和弘 ; 樋田行雄* ; 鈴木大輔 ; 郡司勝文* ; 渡部和男
JAERI-Review 2004-007; Mar.2004,65p.

 分析科学研究グループでは,研究所内の各課室から要求される依頼分析及びガラス工作業務を実施している.依頼分析では,核燃料,各種材料及び放射性廃棄物をはじめとする非常に多種多様な分析試料に適切に対応した.また,依頼分析に関連する分析技術開発も実施した.ガラス工作では,工作室内でのガラス器具の製作や修理のほかに,実験室等に設置されている大型ガラス製装置,放射性物質を取り扱うガラス製装置の現場修理を行った.平成13年度の依頼分析件数は28件,分析成分数は1285,平成14年度の依頼分析件数は15件,分析成分数は830であり,ガラス工作件数はそれぞれ106件,76件であった.本報告書は,平成13, 14年度に実施した依頼分析,関連技術開発及びにガラス工作業務についてまとめたものである.


320335
Minutes of the IFMIF technical meeting; December 4-5, 2003, Kyoto, Japan
IFMIF国際チーム
JAERI-Review 2004-008; Mar.2004,219p.

 国際核融合材料照射施設(IFMIF)の技術会合が2003年12月4日, 5日に,京都大学の芝蘭会館で開催された.技術会合の主な目的は,(i)総合設計報告書の最終内容,(ii)IFMIFのコスト及び組織,(iii)主要システムの技術検討の現状,移行期活動の現状,工学実証・工学設計期活動案の審議である.本報告書では,これらの技術会合の要約を取り纏めた.本技術会合のアジェンダ,参加者リスト,発表資料は,付録に掲載した.


320490
MeVエネルギークラスターイオンと物質との相互作用及び照射効果に関する研究会要約集; 2003年2月20日〜2月21日,高崎研究所,高崎市
放射線フロンティア研究委員会 ; ビーム利用将来計画専門部会
JAERI-Review 2004-009; Apr.2004,122p.

 世界的にみて,高エネルギークラスターイオンの研究は端緒についたばかりであり,物質との相互作用についてはあまり明らかにされていない.TIARAではMeVエネルギークラスターイオンビームを実験利用に提供している国内唯一の施設として,他機関に先駆けてイオンビーム利用の新たな可能性を探ることが重要である.そこで,これまでのMeVエネルギークラスターイオンと物質との相互作用に関する研究の現状について総括するとともに,TIARAで採択された実験課題の研究内容と展開の方向性を議論するための研究会を高崎研で開催した.本報告書は,この研究会の講演用OHP原稿をまとめたものである.


320336
Progress of nuclear safety research, 2003
安全性研究成果編集委員会
JAERI-Review 2004-010; Mar.2004,155p.

 日本原子力研究所(原研)は,国の定める原子力エネルギー開発・利用に関する長期計画や安全研究年次計画に沿って,安全性試験研究センターを中心に関連部門との密接な連携のもとで,原子力安全性研究を実施している.研究対象の分野は,原子炉施設及び燃料サイクル施設の工学的安全性研究,放射性廃棄物安全性研究,安全性向上及び評価に関する先進技術の研究等である.また,世界共通の原子力安全課題に関する情報の共有を図るとともに,原研の研究を補完する目的で国際協力を実施している.さらに,原子力施設の事故等に際し,国や地方自治体が行う緊急時対応や原因究明等の作業を技術面で支援することは,原研に求められる重要な役割の一つである.本報告書は,平成13年4月から平成15年3月までの2年間に原研において実施された原子力安全性研究の概要及び研究に用いられた施設について記載している.平成13年11月に発生した浜岡原子力発電所1号機の配管破断事故について,原子力安全・保安院による事故調査に協力して実施した配管破断部調査,並びに東京電力の幾つかのBWRで見付かったひび割れが生じた炉心シュラウドについて,原子力安全委員会による安全評価書のレビューに協力して実施した健全性評価の概要も記載した.


320337
ヨウ素,トリチウム,ネプツニウムの放射化学的研究
佐伯正克
JAERI-Review 2004-011; Mar.2004,54p.

 本総説は,筆者が関係した実験研究のうちから,放射性ヨウ素,トリチウム及びネプツニウムに関する研究成果をまとめたものである.ヨウ素の放射化学的研究では,多くの実験結果を総合的に判断し,放射性有機ヨウ素の生成機構を解明した過程を詳細に論じた.この生成機構に基づき,原子炉事故時における有機ヨウ素の生成の可能性等を検討した結果にも言及した.トリチウムに関する研究については,市販トリチウムの水素同位体組成分析,トリチウムの物質中での存在状態と拡散挙動,トリチウムの物質表面での吸着・脱離挙動,について研究成果を簡潔にまとめた.ネプツニウムに関する研究では,237Npメスバウア分光で得た異性体シフトとネプツニウムの構造について,及びネプツニウム(VI)の水酸化物について述べた.


320608
物質科学研究専門部会評価結果報告書,平成15年度事後評価
研究評価委員会
JAERI-Review 2004-012; Jun.2004,39p.

 研究評価委員会は,「日本原子力研究所における研究開発評価の基本指針」及び「研究所評価委員会及び研究評価委員会規程」に基づき,物質科学研究専門部会を設置し,東海研究所の物質科学研究部における平成10年度から平成14年度までの研究開発課題の実績について事後評価を実施した.同専門部会は,8名の外部専門家で構成された.物質科学研究専門部会は,平成15年10月から平成16年2月にかけて,当該部門の研究評価活動を実施した.評価は,事前に提出された評価用資料及び専門部会会合(平成15年11月14日開催)における被評価者の説明に基づき,研究評価委員会によって定められた評価項目,評価の視点,評価の基準にしたがって行われた.同専門部会が取りまとめた評価結果報告書は,平成16年3月8日に行われた研究評価委員会会合に提出され,審議された.審議の結果,研究評価委員会は,この評価結果を妥当と判断した.本報告書は,その評価結果である.


320491
原子力発電所シビアアクシデント・マネージメントの実施状況,1996年OECD/NEA報告書
鈴木光弘
JAERI-Review 2004-013; May 2004,123p.

 本報告は,OECD各国におけるシビアアクシデントの対応策や研究成果を総括した最新の報告書をOECD/NEAの許可を得て訳し紹介するものである.国によって対応策や考え方,規制との関係等に違いはあるが,基本となるシビアアクシデント防止手順と影響緩和策には共通する部分が多いことが示されており,水炉の対応策が中心となっている.第2章にはシビアアクシデント発生の指標や重要な意志決定事項である損傷炉心への注水操作,原子炉冷却系の減圧操作及び格納容器に関する対応策等がまとめられている.第3章には各国の対応策の現況について概説し,その詳細は付録Aとその一覧表に示されている.また,各国の事故対応組織の特徴や,対応策と研究に関する今後の課題等もまとめられており,我が国原子力発電所の事故対応策や研究の進展に有用な資料と考えるものである.


320609
The 2003 activities and the Workshop of the Human Resources Development Project in FNCA
国際原子力総合技術センター
JAERI-Review 2004-014; Jul.2004,319p.

 アジア地域における原子力開発利用技術基盤の確立を推進するためには,人的基盤の確立と人的交流の推進が重要である.本ワークショップは,アジア諸国の原子力科学技術分野の人材養成に関するニーズの把握,情報交換・調査,協力のあり方の検討,教材の共同作成など,具体的な協力や相互支援を通じて,アジア地域の人材養成交流の推進と原子力技術基盤の強化に役立てることを目的としている.本報告書,FNCA2003人材養成ワークショップ(2003年10月8日〜10日,タイ,バンコク)を開催した結果の概要を取りまとめたものである.


320668
米国の加圧水型原子力発電所における原子炉圧力容器上蓋損傷事例の分析
渡邉憲夫
JAERI-Review 2004-015; Jul.2004,144p.

 本報告書では,2002年3月6日に米国の加圧水型原子力発電所(PWR),Davis Besseにおいて見つかった原子炉圧力容器(RPV: Reactor Pressure Vessel)上蓋の著しいウェステージについて,設置者及びNRCの発行した報告書などに基づいて,RPV上蓋劣化の発見に至った経緯,劣化の状況と原因,NRCによる対応などをまとめた.また,ホウ酸水の漏えいによる原子炉冷却材圧力バウンダリ機器の腐食・損傷事例に対してNRCが発行した規制書簡の具体的内容,並びに,NRCが当該事象の調査にあたって結成したタスクフォースによる報告書の内容についても付録に紹介した.


320724
研究炉利用における研究成果集; 平成14年度
研究炉利用課
JAERI-Review 2004-016; Aug.2004,542p.

 平成14年度における研究炉での実験利用,照射利用を行った利用者(原研外を含む)からの成果の提出を受け,これを取りまとめたものである.


320669
Activity report of the fusion neutronics source from April 1, 2001 to March 31, 2004
核融合中性子工学研究室
JAERI-Review 2004-017; Jul.2004,163p.

 核融合中性子工学用中性子源FNSは1981年に完成した,加速器型の14MeV中性子源である.FNSは中性子断面積測定,積分実験,ブランケット中性子工学実験等の核融合炉開発を目的として中性子工学実験にとって強力な研究手段である.本報告書は大学及び他の研究機関との協力研究も含めて,2001〜2003年度のFNSの活動をまとめたものである.


320725
低放射化フェライト鋼開発の最近の成果; 日米HFIR共同照射実験第4期計画及び関連研究の中間報告
物質科学研究部 ; 核融合工学部(東海駐在)
JAERI-Review 2004-018; Aug.2004,97p.

 低放射化フェライト鋼F82H及び数種の類似鋼を対象に,ここ数年間に渡り照射挙動の評価を精力的に実施してきた.この結果,使用下限温度の明確化と照射による劣化への対策等を得ることを目指す高照射量実験について,(1)弾き出し損傷にして20dpaまで,延性脆性遷移温度(DBTT)の上昇への照射効果の評価を達成し,また,同位体調整したニッケルやホウ素の微量添加手法を用い,(2)DBTT上昇へのHe原子の助長効果についての実験的解析を進め,さらに,(3)高温高圧水中低速引張試験により,環境割れへの照射効果等の概要を得ることができた.加えて,照射後試験装置の開発や関連研究の進捗が得られた.本報告書は,これらの結果をまとめたものである.なお,得られた結果は,低放射化フェライト鋼が核融合炉への使用に対し高い適合性を持つことを示している.


320726
那珂研究所の放射線管理
梅原隆 ; 田山徹 ; 秋山勇 ; 長田康史* ; 小野寺聡*
JAERI-Review 2004-019; Aug.2004,109p.

 本報告書は,那珂研究所の放射線管理担当者が放射線管理を行ううえで必要となるJT-60関連施設の概要,JT-60にかかわる給排気設備等の概要,放射線管理設備の概要及び放射線管理方式の基本的な事項についてまとめたものである.また,放射線管理を行ううえで必要となる,JT-60施設等の放射線関係適用法令と所内規定,JT-60の仕様,JT-60の主要パラメータと性能,JT-60プラズマ実験放電により生ずる放射線,放射性同位元素及び核燃料物質の使用許可量,各放射線装置の性能,排気設備等の仕様及び放射線管理設備の仕様を表にまとめるとともに,管理区域の図面,給排気設備等の系統図及び放射線管理モニタの系統図等を添付した.


320798
第36回核燃料取扱主任者試験問題・解答例集,2004年
谷内茂康 ; 中村仁一 ; 天谷政樹 ; 中島邦久 ; 小室雄一 ; 中島勝昭* ; 小林泰彦 ; 佐藤忠* ; 須賀新一* ; 野口宏 ; 笹本宣雄* ; 櫛田浩平
JAERI-Review 2004-020; Sep.2004,61p.

 本報は,国家試験として実施されている核燃料取扱主任者試験問題(第36回,2004年)の解答例集である.その一部については,簡単な解説または参考文献を付記した.


320908
Summary of Fuel Safety Research Meeting 2004; March 1-2, 2004, Tokyo
燃料安全研究室
JAERI-Review 2004-021; Oct.2004,226p.

 2004年3月1日及び2日の両日,東京・虎ノ門パストラルにおいて,燃料安全研究会合2004を開催した.本会議の目的は,参加者間で燃料安全研究の成果を報告し議論を行うこと,経験や情報の交換を行うことである.本会議における技術的な話題は,燃料安全研究の現状,反応度事故及び冷却材喪失事故時の燃料挙動,高燃焼度燃料のふるまい,及びシビアアクシデント時の放射性物質放出をカバーしている.本報告書は,同会議における発表をまとめたものである.


320909
国際原子力総合技術センターの活動; 平成15年度
国際原子力総合技術センター
JAERI-Review 2004-022; Oct.2004,86p.

 本報告書は,日本原子力研究所国際原子力総合技術センターの平成15年度の業務概要をまとめたものである.当センターにおいて実施した,国内研修及び国際研修業務の内容並びに研修のための研究開発や運営管理などについて記載した.


320910
Annual report of Naka Fusion Research Establishment from April 1, 2003 to March 31, 2004
那珂研究所
JAERI-Review 2004-023; Nov.2004,126p.

 原研那珂研究所における平成15年度(2003年4月-2004年3月)の研究開発活動について,原研内の他研究所及び所外の研究機関さらに大学との協力により実施した研究開発も含めて報告する.原研那珂研究所の主な活動として,JT-60とJFT-2Mによるプラズマ実験研究,ITER及び発電実証プラントに向けた核融合炉工学の研究開発,及びITERの設計と建設を支援する活動が行われた.


330010
保健物理−研究と管理,No.46; 2003年度
東海研究所保健物理部 ; 那珂研究所管理部安全管理課 ; 高崎研究所管理部安全管理課 ; 大洗研究所保安管理室放射線管理課 ; 関西研究所管理部安全管理課 ; むつ事業所管理部保安管理課
JAERI-Review 2004-024; Nov.2004,209p.

 本報告書は,日本原子力研究所の東海,那珂,高崎,大洗,関西研究所及びむつ事業所における2003年度の保健物理部門の業務について,保健物理研究及び放射線管理業務の2部門に分けて概要を記述したものである.


320911
TIARA annual report 2003
放射線高度利用センター
JAERI-Review 2004-025 p0001-p0116.pdf
JAERI-Review 2004-025 p0117-p0247.pdf
JAERI-Review 2004-025 p0248-p0374.pdf
; Nov.2004,374p.

 本年次報告は,原研イオン照射研究施設で,2003年4月1日から2004年3月31日までの間に行われた研究活動の概要をまとめたものである.(1)宇宙用半導体,(2)バイオテクノロジー,(3)放射線化学及び有機材料,(4)無機材料,(5)材料解析,(6)核科学及びラジオアイソトープ製造,(7)マイクロビーム応用,(8)加速器施設の放射線遮蔽,(9)加速器技術の9部門にわたる115編の研究報告に加えて,施設の運転保守・利用状況,公表された文献,企業・大学等との研究協力関係,研究開発・施設運営組織を収録する.


330056
HTTR Workshop, Workshop on Hydrogen Production Technology; July 5-6, 2004, JAERI, Oarai, Japan
高温工学試験研究炉開発部 ; 核熱利用研究部
JAERI-Review 2004-026; Dec.2004,206p.

 本報告は,2004年7月5-6日に大洗研において行われた水素製造技術に関するHTTRワークショップのまとめである.本ワークショップでは海外から5か国を含む国内外合わせて110名を超える参加者を得て行われた.ワークショップは5つのセッションに分けられ,報告と討論がなされた.「各国の原子力水素製造研究開発計画」のセッションでは,各国及びEUから現状と計画が報告された.「原子力水素製造に関する討論」のセッションでは,原子力水素製造が将来の水素社会において果たす役割について活発な議論が行われ,核熱による水素製造将来的には重要な水素供給源となりうることが確認された.「核熱エネルギーの利用」,「水素製造技術」,「熱化学法による水素製造」のセッションでは,熱化学法や高温水蒸気電解等による水素製造技術の報告が行われ,特に熱化学法の研究開発に関して活発な議論がなされた.その中で,原研が進めてきたIS法の研究開発が世界的に注目されており,仏国や韓国において新たな研究開発が展開されていることが示された.最後に来年秋に第2回目のワークショップを行うことが報告されて終了した.


330011
JAERI Tandem annual report 2003; April 1, 2003 - March 31, 2004
物質科学研究部
JAERI-Review 2004-027; Dec.2004,131p.

 本報告書は東海研究所タンデム加速器を利用し,2003年4月1日から2004年3月31日に行われた研究活動を取りまとめたものである.(1)加速器の運転状況及び開発,(2)原子核構造,(3)原子核反応,(4)核化学,(5)原子核理論,(6)原子分子物理及び固体物理及び,(7)材料の照射効果の7部門にまたがる42編の研究報告,公表された文献,関与した職員及び大学等との協力研究リストを収録している.


330057
日本原子力研究所,第2回機関評価報告書
日本原子力研究所研究所評価委員会
JAERI-Review 2004-028; Dec.2004,102p.

 日本原子力研究所では,「国の研究開発全般に共通する評価の実施方法の在り方についての大綱的指針」(平成9年8月7日,内閣総理大臣決定)及び「国の研究開発評価に関する大綱的指針」(平成13年11月28日,内閣総理大臣決定)に基づき,平成11年度から5年間の機関運営と研究開発活動全般についての機関評価を実施した.同評価は,外部有識者で構成される「日本原子力研究所研究所評価委員会」によって行われ,その評価結果が第2回機関評価報告書として取りまとめられた.


330148
材料試験炉,運転と技術開発 No.18; 2003年度
材料試験炉部
JAERI-Review 2004-029; Jan.2005,100p.

 2003年度(平成15年度)は,第148サイクルから第152サイクルまでの計5サイクルの利用運転を行った.この間,軽水炉炉内構造物の照射誘起応力腐食割れ(IASCC)の研究,核融合炉ブランケットの開発研究,材料基礎研究,放射性同位元素(RI)の製造・開発等を目的とした照射試験及び照射後試験を実施した.今年度,照射実験設備の故障,中性子検出器の故障によりそれぞれ原子炉の計画外停止があり,復旧及び再発防止のための対策等を講じた.照射技術の開発では,原研・原電の共同研究で進めているIASCC照射下試験(照射中にIASCCを再現)の実施に向け,炉外装置の設置及びモックアップキャプセルを使用した試験等を行うとともに,試験時の腐食電位測定のための水質評価モデルの検討等を行った.核融合炉ブランケットに関する研究では,高温で使用可能なトリチウム増殖材料,耐放射線性小型モータの開発等を行った.このほか,国際研究協力協定に基づき,照射試験,照射後試験技術の開発に関する韓国原子力研究所(KAERI)との研究協力,核融合炉ブランケット開発に関するIEA(国際エネルギー機関)国際協力等を実施した.また,所内にJMTR将来計画検討委員会を設置し,大学,産業界,研究機関からの有識者,専門家の参加を得て,JMTRの今後の計画について検討を行った.


330149
Annual report of Kansai Research Establishment 2003; April 1, 2003 - March 31, 2004
関西研究所
JAERI-Review 2004-030; Feb.2005,150p.

 本報告書は,日本原子力研究所関西研究所の第5号の年報であり,2003年4月1日から2004年3月31日までの期間(平成15年度)に行われた光量子科学研究センター及び放射光科学研究センターの研究活動をまとめたものである.


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