研究開発報告書類

JAEA-Testing
2009年


37000975
科学技術計算のためのGPU利用方法調査
坂本 健作; 小林 清二*
JAEA-Testing 2009-001; July 2009,32p.
 近年、GPU(Graphic Processing Unit)を科学技術計算に用いる事例が増えている。GPUはCPU(Central Processing Units)と比べて、高い浮動小数点演算性能とメモリバンド幅を有していると言われている。そこで、開発環境CUDA(Compute Unified Device Architecture)を用いて、GPUによる科学技術計算の有用性を調査した。調査の結果、原子力研究でも用いられる行列,FFT(Fast Fourier Transform),流体力学等の計算で利用価値が高いことがわかった。一方、高性能な性能を引き出すためには高度なプログラミング技術が必要であり、また、科学技術計算に必要な倍精度演算性能やメモリ誤りの検出等の機能が不十分であることがわかった。

37001248
HTTR地震観測システムの保守管理
近藤 誠; 飯垣 和彦; 茂木 利広; 江森 恒一
JAEA-Testing 2009-002; August 2009,50p.
 HTTR(High Temperature engineering Test Reactor: 高温工学試験研究炉)は、第三紀層より上層の第四紀層に立地した研究用原子炉施設である。建設当時の1992年、国の指針により発電用原子炉施設は、原則、第三紀層の岩盤に支持させることとしており、現在、立地地盤の拡大目的とした発電用原子炉施設の第四紀層立地の検討が行われている。そのような背景から、HTTRでは地震観測システムを設置し、地震発生時の地中・建家における地震加速度の測定を行い、耐震安全評価,研究を行ってきた。本報告書は、HTTRに設置した地震観測システムの仕様等をまとめるとともに、定期的に行っている地震観測システムの点検内容,点検結果等を述べ、HTTR地震観測システムの保守管理についてまとめたものである。

37001468
超深地層研究所における地下水の地球化学に関する調査研究; 地下水の地球化学環境を保持したろ過手法に関する技術開発
青才 大介; 吉田 治生*; 水野 崇
JAEA-Testing 2009-003; October 2009,27p.
 本報告では、地下水中において、物質の移動挙動に影響を与える微小粒子(有機物,無機物,微生物等)の物理的,化学的特性及び他の元素との吸着や錯形成等の相互作用を把握するための調査手法の一部として、地下水のろ過手法に関する検討結果についてとりまとめた。具体的には、地下水の被圧・嫌気状態を保持した原位置でのろ過方法及びポンプ揚水した地下水の嫌気状態を維持した実験室でのろ過方法について検討を行った。検討の結果、被圧・嫌気状態を維持した閉鎖系の維持に関する品質管理を厳密に行うことで、原位置の地球化学環境を保持した地下水のろ過が可能であることがわかった。ただし、ステンレス製機材から、微量の金属元素の溶出が確認された試料も認められた。そのため、今後は機材からの溶出を防ぐためにテフロン製機材の開発を進める。

38000304
モリブデン酸塩水溶液の構造材料に対する腐食性確認試験装置の設計・製作
石川 幸治*; 稲葉 良知; 土谷 邦彦
JAEA-Testing 2009-004; February 2010,16p.
 99Moの新しい製造方法として提案している溶液照射法では、照射ターゲットであるモリブデン酸塩水溶液がキャプセル中を流動する。しかしながら、流動するモリブデン酸塩水溶液とキャプセルや配管の構造材料との両立性は、明らかではなかった。そこで、両者の両立性を調べるために、腐食性確認試験装置を設計・製作した。また、製作した試験装置を用いて予備試験を行った結果、目的の試験が行えることを確認した。

38000451
JT-60実験データ解析システム利用マニュアル
平山 孝; 森島 宗一*; 吉岡 祐二*
JAEA-Testing 2009-005; February 2010,45p.
 日本原子力研究開発機構那珂核融合研究所では、核融合炉の炉心プラズマの実現を目指して、臨界プラズマ試験装置JT-60にて実験を行ってきた。JT-60実験データ解析システムは、JT-60の実験データの収集及び参照、それらデータを用いた解析を行い、JT-60実験の最適化と複雑プラズマの解明を目的としたシステムである。当システムは、おもにデータ解析サーバと、データベースサーバから構成され、それぞれデータの解析と蓄積の専用サーバとしている。また、磁気ディスク装置,NAS(Network Attached Storage)装置及び、バックアップテープ装置も用意している。本書は、JT-60実験データ解析システムを使用する利用者のため、システムの利用方法について解説したものである。

38000452
ホットラボコンクリートNo.2セル内パワーマニプレータの更新
岩松 重美; 金澤 賢治; 林 光二; 相沢 静男; 中川 哲也
JAEA-Testing 2009-006; March 2010,17p.
 本報告は、JMTRホットラボ施設コンクリートNo.2セル内パワーマニプレータの、老朽化の著しい手首,肩を含む台車部と制御盤を中心に更新を実施したもので、更新機器の構成,据付作業、及び受入検査について取りまとめたものである。

38000453
レーザー法による表面変位測定装置の特性評価
伊藤 正泰; 川又 一夫; 石塚 悦男
JAEA-Testing 2009-007; March 2010,16p.
 表面変位計測装置は、レーザー変位センサを用いて、試料の表面状態を測定するものである。本装置をセル内において使用するには、使用環境を考慮した当該装置の特性を知ることが重要である。そのため、本報告書は、レーザー法による表面変位測定装置の特性評価についてまとめたものである。

38000454
JMTRホットラボにおける微細構造観察装置の整備
加藤 佳明; 高田 文樹; 相沢 静男; 中川 哲也
JAEA-Testing 2009-008; March 2010,29p.
 本報告は、JMTRホットラボ施設に設置した軽水炉構造材料等の組織構造を微細な角度から観察するための装置に関するものである。当該装置は、原子炉材料の照射後試験設備の1つとして、軽水炉構造材料等の中性子照射環境における劣化挙動に関する技術的知見を取得するとともに健全性評価のためのデータ拡充を図ることを目的とした装置であり、その整備についてまとめたものである。

38000455
原子力科学研究所における気象観測場の変更にかかわる影響評価
大倉 毅史; 大石 哲也; 森山 弘文; 宮河 直人
JAEA-Testing 2009-009; March 2010,46p.
 原子力科学研究所では、「発電用原子炉施設の安全解析に関する気象指針」(昭和57年1月28日原子力安全委員会決定,平成13年3月29日一部改訂)に基づき、研究所敷地内で気象観測を実施している。本報告書は、2005年4月から実施された気象観測場の変更に伴う影響評価を報告するものである。

38000456
中性子照射試験用セラミックスガスセンサーの試作試験
北岸 茂; 井上 修一; 斎藤 隆; 近江 正男; 土谷 邦彦
JAEA-Testing 2009-010; February 2010,14p.
 材料の中性子照射試験において、照射中の環境を把握することは必要不可欠である。特に、軽水炉の水環境等を模擬した中性子照射試験では、材料の腐食が酸化性の化学種である酸素や過酸化水素が水の放射線分解により生成することに影響すると考えられていることから、酸素や過酸化水素の濃度をその場測定することが要求されている。本報は、ガスセンサー素子の試作試験を行い、炉外における基本性能試験結果について記載している。

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