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共鳴核反応を用いた精密なビームエネルギー幅の測定

Measurement of beam energy spread produced using nuclear resonance reaction

石井 保行; 千葉 敦也; 高田 功; 田島 訓

Ishii, Yasuyuki; Chiba, Atsuya; Takada, Isao; Tajima, Satoshi

原研高崎に設置されている3MVシングルエンド加速器は、$$pm 1times10^{-5}$$の高電圧安定度が得られる設計になっており、電圧測定抵抗を用いた測定からこの値に近い安定度が得られている。しかし、この電圧安定度はビームを発生しない無負荷状態で測定された値であるため、ビームのエネルギー幅は実際のビームを用いて測定する必要がある。本研究ではこれまで加速器のエネルギー校正に使用してきた多数ある$$^{27}Aell(p,gamma)^{28}Si$$のうちエネルギー幅の測定に使用できる反応幅の小さな反応エネルギー0.992MeVと1.317MeVを選択した。また、3MeVに近いエネルギーでの測定を行うため、$$^{24}Mg(p,gamma)^{25}Aell$$のうち、小さな反応幅の反応エネルギーとして2.010MeVと2.400MeVを用いて測定した。これにより、加速器の最高電圧に近い値でビームエネルギー幅の測定が可能となった。これらの反応により、加速器のエネルギー範囲で異なったビームエネルギーでのエネルギー幅を測定するとができるようになり、加速電圧に対するビームのエネルギー幅の比の関係を得ることができた。実験結果からビーム電流10$$mu$$A程度のときにこの比は平均$$frac{Delta E}{E} sim 4times10^{-4}$$であることが分かった。

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