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放射光による核共鳴散乱のコヒーレント過渡過程の研究

The Study of the coherently transitional process of the nuclear resonant scattering by synchrotron radiation

三井 隆也

Mitsui, Takaya

放射光によりパルス的に核励起された散乱体から放射される核共鳴散乱線は電子散乱によるX線に比較して極めて長い時間コヒーレンスを有するので、崩壊中に散乱体に生じる超微細場・原子の微小な振動に極めて敏感に応答し、強度、位相、偏光に変化が生じる。特に$$^{57}$$Feを含む強磁性体、反強磁性体を散乱体に利用し、この散乱体に変動磁界を印加すると、通常のX線では起こらない磁気的な位相変調効果が核共鳴散乱線に生じる。この現象を利用すれば、磁場変調タイプのX線干渉実験が可能になる。本発表では、これまで行ってきた実験を紹介し、核共鳴線にどのような位相変調が与えられることが可能か、応用実験としてどのようなことが可能になるか議論する。

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