Fusion reactions of deformed nuclei near coulomb barriers

クーロン障壁近辺での変形核融合反応

池添 博; 生田 智彦*; 光岡 真一; 葛巻 剛*; L.Jun*; 永目 諭一郎 ; 西中 一朗; 塚田 和明  

Ikezoe, Hiroshi; Ikuta, T.*; Mitsuoka, Shinichi; Kuzumaki, T.*; L.Jun*; Nagame, Yuichiro; Nishinaka, Ichiro; Tsukada, Kazuaki

クーロン障壁近辺の入射エネルギーで起きる標的核と重イオンの衝突では、核分裂片の角度異方性が理論値の2倍ぐらい大きくなる現象が知られている。この異常な反応はクーロン障壁から低い方に下がるにつれて顕著になる。この現象を調べるために、Th+Si融合反応のxn反応断面積の励起関数依存性を測定した。その結果を統計モデル計算結果と比較することによって次のことが判明した。クーロン障壁以下の入射エネルギーでは、変形核の長くのびた軸方向から衝突すると完全融合した複合核が形成されない。従って3n,4n反応が小さくなる。この結果は核分裂片の異常な異方性とも密接に関係している。

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