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Predicted radiolysis yield in a Fricke solution irradiated with various heavy ions

重イオン照射によるフリッケ溶液の反応収量の予測

大野 新一*; 古川 勝敏; 田口 光正; 南波 秀樹; 渡辺 宏

Ono, Shinichi*; Furukawa, Katsutoshi; Taguchi, Mitsumasa; Namba, Hideki; Watanabe, Hiroshi

水中を走る重イオンのエネルギー損失は、半古典的な考察から半径1nm範囲内に重イオンの直接作用によるエネルギー付与が22.8%起こることがわかる。また、それより外側の領域では2次電子を経由するエネルギー付与が起こる。気体試料中の電離量分布の実測データを解析することにより、2次電子を経由するエネルギー付与の分布を系統的にまとめることができた。フリッケ線量計の溶質濃度を既定することにより、重イオンの飛跡から距離tとt+$$Delta$$tを半径とする単位長さの2つの円筒に挟まれた部分の体積2$$pi$$t$$Delta$$tに含まれる溶質Fe$$^{2+}$$の個数が求められる。イオン照射によりこの領域に付与されるエネルギーは計算によって求められ、$$gamma$$線照射でのG値の線量依存性をトラックの中心部分に相当するような高線量域まで仮定することによって、生成Fe$$^{3+}$$の個数の動径分布が求められた。生成Fe$$^{3+}$$の個数をt=0-$$infty$$にわたって積分することによって1MeV Hから1400MeV UにいたるイオンについてFe$$^{3+}$$生成のG値が求められた。

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分野:Chemistry, Physical

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