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RELAP5コードによる水銀流動基礎実験装置の過渡解析,1; モデル化と予備解析

Transient analysis of mercury experimental loop using RELAP5 code, 1; Modeling and preliminary analysis

木下 秀孝   ; 神永 雅紀  ; 日野 竜太郎

Kinoshita, Hidetaka; Kaminaga, Masanori; Hino, Ryutaro

原研の中性子科学研究計画を推進するために、5MW核破砕ターゲットの設計を実用的な中性子性能と安全性の確保の観点から進めている。とくに安全性に関しては、ターゲットシステムの安全性の向上を目指してRELAP5を導入した。第1段階として、ポンプトリップや配管破断のような異常事象時におけるターゲットシステムの過渡挙動を、RELAP5にもともと組み込まれている水物性値を用いて解析を行った。ポンプトリップ時には、加熱部の急激な温度と圧力の上昇を防止するうえで、慣性力の大きいポンプが有効であること、また配管破断時には、破断孔径が1mmの場合には圧力降下や流出も緩やかであるが、完全破断の際には大きな圧力変動に伴い数秒で流出することが示された。これらの解析結果を基に、確証実験用のループ改造と、コードへの水銀物性値組み込みに着手した。

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