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RETRANコードによるラサール2号炉中性子束振動事象の解析

Analysis of LaSalle-2 neutron flux oscillation event with RETRAN code

新谷 文将; 平野 雅司; 吉田 一雄 ; 松本 潔; 横林 正雄; 鴻坂 厚夫

Araya, Fumimasa; Hirano, Masashi; not registered; Matsumoto, Kiyoshi; Yokobayashi, Masao; Kosaka, Atsuo

1988年3月9日、米国ラサール2号炉で発生したBWRの中性子束振動事象に関して、何故振動の発生に至ったのか、安定性の観点から出力分布の影響がどの程度であったのかを明らかにするための解析をRETRANコードを用いて実施した。事象の再現解析とラサール2号炉の不安定領域図を作成するための解析からラサール事象に於て自然循環時に炉心入口サブクール度が増大したために炉心の核熱水力状態が不安定になり、中性子束振動に至った事がわかった。出力分布に関する解析では、安定な出力分布として軸方向にサイクル末期の典型的な分布を、径方向に平坦な分布を仮定した場合にはラサール事象と同一なシナリオの過渡事象が発生しても振動には至らず、振動が発生するまでに炉心入口サブクール度で10k程度の余裕がある事が分かった。

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パーセンタイル:17.26

分野:Nuclear Science & Technology

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