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高レベル放射性廃棄物の地層処分における地下水技術

Groundwater technology in geologic disposal of high-level radioactive waste

中山 真一 

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高レベル放射性廃棄物の地層処分においては、地下水に関する研究・開発がその安全評価上大きな役割を担う。本稿では、地下水技術者に期待する課題を2点取り上げて概説した。安全評価では、深部地下水の組成に関する情報が必要であるが、ボーリング自体が地下水組成を乱すという技術的問題がある。酸化還元電位をはじめとする組成の測定について、2、3の機器開発例をあげて紹介した。また、優れた止水性・イオン保持性のため、従来から土木工事に使用されてきたベントナイト(粘土鉱物)は、地層処分場ではその性能が数十年、数百年という長期間に亘って維持することを期待される。その予測のためには、放射性壊変による熱、水分の二成分移動(液相、水蒸気)、および粘土の膨潤に起因する密度変化など、を考慮した熱-水-応力連成解析理論が必要である。この研究の現状に触れた。

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