Studies on the detection of incipient coolant boiling in nuclear reactors using artificial neural networks

ニューラルネットワークによる原子炉の冷却材沸騰の早期検知の研究

R.Kozma*; 鍋島 邦彦  

R.Kozma*; Nabeshima, Kunihiko

原子炉の中性子束信号を用いた冷却材の沸騰検知を行ってきたが、冷却材の沸騰による熱水力学的プロセスは数秒の時定数を持つため、従来の信号処理方法では、沸騰の早期検知は困難であった。そこでニューラルネットワークを用いることにより、沸騰の初期段階での検知を試みた。使用した中性子束信号は、オランダのデルフト大学にある実験炉HORから得られたものである。冷却材沸騰時の中性子スペクトルの微小な変化をニューラルネットワークに学習させることにより、より速く確実な検知が、沸騰の初期段階で可能となることがわかった。

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