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Radical formation in the radiolysis of solid alanine by heavy ions

重イオンによる固体アラニンの放射線分解でのラジカル生成

小泉 均*; 市川 恒樹*; 吉田 宏*; 南波 秀樹; 田口 光正; 小嶋 拓治

not registered; not registered; not registered; Namba, Hideki; not registered; Kojima, Takuji

175MeVのAr$$^{8+}$$、460MeVのAr$$^{13+}$$、220MeVのC$$^{5+}$$ならびに350MeVのNe$$^{8+}$$のイオンを固体アラニンに照射し、生成するラジカルをESRで調べた。ラジカルの収量(入射イオンあたりのラジカル数)は、臨界フルエンス(Ar:10$$^{10}$$、C:10$$^{11}$$、Ne:5$$times$$10$$^{11}$$イオン/cm$$^{-2}$$)までは一定であり、それ以上ではイオンフルエンスの増加に伴って減少した。低フルエンスでの一定収率の値より求まるラジカル生成のG値は、LETの単純な関数ではなく、イオントラックの横方向の線量分布で説明できる。イオントラックの形を単純な円筒形と仮定することにより、G値からイオントラックの半径を見積もることができる。その値は8~25nmで、0.5~3MeVのH$$^{+}$$やHe$$^{+}$$のイオン照射・半径2~5nmよりも大きかった。$$gamma$$線照射のアラニンからの線量-収率曲線の関係を用いて、円筒形トラックでシミュレーションして得られたフルエンス-収率曲線は、実験値とよく一致した。

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