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原研タンデム超電導ブースターのビームテスト状況

Beam testing of JAERI tandem superconducting booster

竹内 末広

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原研のタンデム加速器からの重い重イオンビームのエネルギーを2~4倍に上げる超電導ブースターが、4年のR&Dと6年の建設を経て1993年10月完成した。その後ビーム加速テストを行っており、これまでのテスト状況、成果と問題点について発表する。加速テストはこれまでに2回行っており、1回目は塩素イオン164MeV、10+を261MeVまで加速した。このときは加速空洞の周波数が十分整合できなかったことなどがあって使用空洞数は25台であった。またヘリウム冷却系の圧力不安定により高い加速電圧での運転ができなかった。直ちに、再調整、補強等を施し、第2回の加速テストを行った。これで37空洞を用いて(全部で40空洞ある)351MeVまで加速することに成功した。これは目標性能の82%の達成度であり、今後に明るい見通しを得た。

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