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Effects of purity and Cr concentration on microstructural evolution in Fe-Cr alloys during electron irradiation

電子照射下でのFe-Cr二元合金の転位ループの発達に与える純度の効果

若井 栄一  ; 菱沼 章道; 加藤 康*; 高木 清一*; 安彦 兼次*

Wakai, Eiichi; Hishinuma, Akimichi; Kato, Yasushi*; not registered; not registered

Fe-Cr合金の原子炉材料への応用において、主な問題は照射脆性と照射によって生じる延性-脆化温度のシフトである。本研究ではこれらの初期過程における転位ループの発達に対する純度の効果を明らかにするために、99.7%と99.99%の2種類の純度のFe-Cr合金を作製し、室温から773Kの温度において1MeVの電子を照射した。低純度のFe-Cr合金においては{100}面にa〈100〉のバーガースベクトルを持つ転位ループのみが観察されたが、高純度のFe-Cr合金においては{100}面にa〈100〉型と{111}面にa/2〈111〉型の2種類の転位ループが観察された。a/2〈111〉型の転位ループの成長速度は723Kより高温側で、a〈100〉型の転位ループより速く、それより低温側ではやや遅くなることが分かった。これらの結果は、転位ループの成長速度がバイアス効果にコントロールされているだけではなく、ループの安定性によってもコントロールされていることを示している。

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