High power experiment of MM wave transmission with sapphire

サファイアを用いたミリ波伝送の高出力実験

春日井 敦; 高橋 幸司; 坂本 慶司; 恒岡 まさき; 假家 強*; 今井 剛

Kasugai, Atsushi; Takahashi, Koji; Sakamoto, Keishi; Tsuneoka, Masaki; Kariya, Tsuyoshi*; Imai, Tsuyoshi

ジャイロトロンとECHシステムの窓の開発は重要である。とくに、サファイアについては従来からジャイロトロンに使われているものであるから、その限界を見極めておく必要がある。そのためにも、低電力や高出力での実験をおこない、常温から高温におけるサファイアの誘電率やtanを評価した。高出力試験では、270kWで2.3秒までの試験を行ったが、サーマルランナウェイは起きず、窓も壊れなかった。そこで計算との比較を行った。その結果、300~600Kの温度領域では、tanが温度の1.2~1.6乗で実験と一致することが判った。また、サファイアを用いたジャイロトロン用出力窓を設計するときは、高周波の反射の影響に関し、細心の注意が要求されることを明らかにした。

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