Break location effects on PWR small break LOCA phenomena; Inadequate core cooling in lower plenum break test at LSTF

PWR小破断冷却材喪失事故に及ぼす破断位置の影響; LSTFの下部プレナム破断実験における炉心冷却不全事象

鈴木 光弘

Suzuki, Mitsuhiro

ROSA-IV/LSTFにおいて、破断位置を実験パラメータとした種々小破断LOCA実験が行われた。本報はその1つ、0.5%下部プレナム破断実験(SB-PV-01)の結果をまとめ、かつ、同種の破断位置効果実験(低温側配管、高温側配管、上部ヘッド、加圧器頂部(TMI模擬)、Uチューブ破断)の結果と比較することにより、破断位置の及ぼす影響を分析した。これまでの研究に対して、1・2次系のシステム応答や破断流条件、1次系保有水量と炉心冷却条件の関係を明らかにした。下部プレナム破断は、流出重量流量の大きさから、また破断口が水位に露出することがないために、炉心露出が最も速く起こり、かつ注入ECC水の蓄水効率も最も悪いために燃料棒表面温度は最も高くなることがわかった。なお、これらの実験では、高圧注入系の手動作動及び補助給水系不作動が仮定された。

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