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ガラス固化体の浸出挙動に及ぼす酸化還元雰囲気の影響

Corrosion behavior of a simulated high-level radioactive waste glass under oxic and anoxic conditions

前田 敏克; 稲垣 八穂広*; 馬場 恒孝; 古屋 廣高*

Maeda, Toshikatsu; Inagaki, Yaohiro*; Bamba, Tsunetaka; not registered

高レベル放射性廃棄物の処分場である深地層は還元雰囲気であり、ガラス固化体の性能評価のためには雰囲気による影響も考慮せねばならない。本実験では雰囲気制御下における模擬ガラス固化体の浸出試験を行った。また大気雰囲気においても同様の試験を行い、ガラス固化体の浸出挙動に及ぼす酸化還元雰囲気の影響について調べたところガラス中の主要元素については還元雰囲気における浸出量が酸化雰囲気の約1/2になった。この結果をもとに、マトリクス溶解とガラス中における元素の拡散を考慮した浸出モデルを考案し、実験結果の解析を行った。その結果、酸化還元雰囲気においてはシリカの析出形態に差が生じ、この析出形態の違いにより変質層中での可溶性元素の拡散による浸出量が異なってくることが推察できた。

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