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蒸気爆発に関する実験的研究の概要

Overview of experimental studies on vapor explosions

森山 清史; 山野 憲洋; 丸山 結 ; 工藤 保 ; 杉本 純

Moriyama, Kiyofumi; Yamano, N.; Maruyama, Yu; Kudo, Tamotsu; Sugimoto, Jun

これまでに行われた蒸気爆発の実験的研究について、とくに大規模実験に重点をおいて概要をまとめ、現在得られている知見を整理した。大規模実験にはピン体系の実験溶融物投下・注入型の実験、層状体系の実験などがある。最近、数値解析コードの検証データを提供することに重点をおいた粗混合実験、一次元体系での実験が行われている。1980年頃から、蒸気爆発現象の物理的解明を目的とした小規模実験が行われており、これには単一液滴実験、複数滴実験、層状体系の実験などがある。これまでの実験結果から、冷却材温度が飽和温度に近いときや高圧の条件下では自発的な蒸気爆発は起こりにくい、規模の大きい系でのエネルギー変換率は0.1~数%のオーダーである、などの知見が得られている。

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