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電子ビームを利用したごみ燃焼排煙中のダイオキシン分解・無害化技術の開発

Development of electron beam technology for decomposition/detoxifying of dioxins in waste incineration flue gas

小嶋 拓治

Kojima, Takuji

平成12年11月から平成14年2月まで、高浜クリーンセンターの敷地内に、電子ビーム発生器を組み込んだ分解試験装置を設置して、除塵後の実燃焼排煙中のダイオキシンの分解試験を行った。これにより得られた以下の結果を、ダイオキシン及び電子ビームについての一般的な解説とともに述べる。(1) 排煙試料の採取及びダイオキシンの抽出・精製・ガスクロ質量分析手順を改良し、日本工業規格(JIS)と同等の精度でかつ従来法の約半分の時間でダイオキシンの定量を可能にした。(2)ダイオキシンの分解率(照射前に対する照射後のダイオキシン濃度の比)として、吸収線量3kGyで約50%,0kGyで約80%、及び14 kGy以上では所期の目標である90%以上を得た。(3)今回の試験規模を約6倍することにより40,000m$$^{3}$$/hの実規模へのスケールアップが可能とみなされた。(4)照射後の排煙の安全性の観点から、生成したエアロゾルの分析を行い、ダイオキシンから生じる有害有機物は含まれないことを確認できた。(5)照射前後の排煙について、環境ホルモン様の毒性をELISA法により調べた結果、毒性を50%以上低減できた。(6)ダイオキシンの分解初期では、構造を維持したままの塩素の解離よりもエーテル結合の切断やベンゼン環の開環が主として起こっていると考えられる。

no abstracts in English

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