原研を含め大学,国研等が独立法人化され、研究者・研究所間の大競争時代に入ってきている。このような競争的環境にあって、研究所が依って立つべき基盤は、社会的に高く評価されるしっかりした研究であり、これが「競争力の源泉」となる。これは研究所にとっての「資産」となり、良い資産を多く生み出し育成していくことが、研究機関にとって必要である。このようなしっかりした研究は一日にして成るものではなく、長期にわたる研究環境の整備と研究者の努力の元に産まれる。産業振興に寄与する重点分野に代表される短期的課題に取り組むとともに、良い研究を生み出す基盤を長期間にわたって育成することが研究機関に求められる。
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