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Magnetic excitatioins in the edge-sharing CuO$$_{2}$$ chain

辺共有CuO$$_{2}$$鎖における磁気励起

松田 雅昌

Matsuda, Masaaki

Ca$$_{2+x}$$Y$$_{2-x}$$Cu$$_{5}$$O$$_{10}$$は辺共有CuO$$_{2}$$鎖を有する物質であり、低温において反強磁性相転移を示す。スピン構造は鎖内で強磁性的,鎖間で反強磁性的である。Ca$$_{2}$$Y$$_{2}$$Cu$$_{5}$$O$$_{10}$$において詳細な中性子非弾性散乱実験を行ったところ、鎖方向にはゾーン中心では鋭い磁気励起が観測されるが、中心から離れるに従って磁気励起のピーク幅の増加が見られるという古典スピン波理論では説明不可能な新しい現象を見いだした。さらに、この磁気励起の温度依存性,ホール濃度依存性について調べた。その結果、熱揺らぎによる磁気励起のピーク幅の増加は鎖方向,垂直方向どらちにも同様に見られるが、ホールドープによる乱れの効果は鎖方向に特に顕著に見られることがわかった。La$$_{5}$$Ca$$_{9}$$Cu$$_{24}$$O$$_{41}$$は上と同様の辺共有CuO$$_{2}$$鎖を有するが、鎖方向の磁気励起はゾーン中心付近でしか観測されなかった。これは上述のホールドープによる乱れか最近接と次近接相互作用間のフラストレーションに起因していると考えられる。

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