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緊急時環境線量情報予測システムSPEEDIの現状と今後の展開

Present status and future prospect on System for Prediction of Environmental Emergency Dose Information, SPEEDI

茅野 政道; 安達 武雄

Chino, Masamichi; Adachi, Takeo

緊急時環境線量情報予測システムSPEEDIは1979年の米国スリーマイル島原子炉(TMI-2)事故を契機に開発が進められた。これが第1世代SPEEDIであり、国内原子力施設の事故に対応する文部科学省のシステムとして実運用されている。第2世代のSPEEDIである世界版SPEEDI(WSPEEDI)は、国外事故の我が国への影響をリアルタイムで評価することを目的としたもので、その開発はチェルノブイリ事故起因の放射性物質が我が国でも検出されたことがきっかけとなっている。また、WPSEEDIの開発と並行して、気象予報機能の改良を主目的としたSPEEDIの高度化も行われている。現在、SPEEDIは第3世代のSPEEDIであるSPEEDI-MPの開発に進展している。ここでは、大気中での問題を対象としていた従来版を、海洋拡散や土壌面への放射性物質の移行まで包括的に扱えるように改良することを目的としている。このような研究開発の間、チェルノブイリ事故,旧動燃再処理施設の火災爆発事故,JCO事故,三宅島の火山ガス噴出等、さまざまな事故放出にSPEEDIを適用し事故調査に貢献するとともに、信頼性の検証を行ってきた。本解説では、以上の研究開発の歴史や、実事故への適用例について概説するとともに、SPEEDI-MPを中心にした今後の展開について述べる。

no abstracts in English

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